幻想の行方【坂田銀時】〜4〜

七十九 ページ4

NORMAL side




Aは神威の腕の中にいた。



そしてもう随分と離れた地球をぼーっと見つめる。



神「A、傷を見せてごらん。撃たれたって聞いたよ」




貴「............大丈夫...だよ」




神「それは俺が見て決める^^」




神威はAの服を捲った。


Aの身体には包帯が巻かれている。


だがその包帯には血が滲んでいた。



神「...............ほら、やっぱりね。Aは地上だと犯罪者。下手に病院に送れないからこれくらいの処置しか出来なかったんだね」



貴「......っ............も、う......いいか、ら」



神「頬の傷は痛くない？あぁ、でも腕にも切り傷がある。ここも後で治療しないと^^」




Aは神威を凝視する。


その様子を見て神威は首を傾げた。




神「どうしたのA？俺の顔に何かついてる？^^」



貴「.....................変、だよ...神威」




神「.....................何が？」




沈黙が続く。


Aは唾を飲んだ。




貴「...............どうして、私に......優しく、するの？」



Aの声は震えていた。


神威は目を細める。



神「.........何言ってんの？俺がAに今まで意地悪した？^^」




貴「...............そうじゃなくて.........でも、何か可笑しい......何か変わった」






神威は微笑んだ。


そして、Aの頬に触れる。






神「......そうだね......確かに変わったし可笑しいかも」









神威の蒼い瞳にAが写った。






神「Aに......惚れちゃったからかな...^^」

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