八十八 ページ13
A side
怪我もだいぶ治ってきた。
私は薬をつけ包帯を巻く。
────と、そこへ阿伏兎がやって来た。
阿「嬢ちゃん。少しいいか?」
貴「.....................なに?」
阿「込み入った話だ。俺の部屋に来てくれねぇか?」
私は一瞬考えるも頷いた。
私は阿伏兎に一目置いているところがある。
阿伏兎は理にかなった発言をする男だ。
利益、不利益、どちらにせよ明確なことを言ってくれる。
包帯を巻き終え、私はコートを羽織った。
それを見て阿伏兎は歩き出す。
私は無言で彼について行った。
込み入った話。
阿伏兎がそう私に告げる時は、大概神威がいないことが多い。
何を言われるのか検討はつかないけど...
阿「すまねぇな」
部屋の前で阿伏兎は扉を開けて、私に中へ入るよう促す。
私はそのまま中へ入った。
阿伏兎が誰もいないことを確認して扉を閉める。
貴「話はなに?」
私は早々切り出した。
阿伏兎は頭を掻く。
阿「はぁ...........団長のことだ」
貴「.....................」
阿「まぁ座れ」
私は椅子に座った。
正面に彼も座る。
阿「団長はお前さんに惚れている。これは本当だ」
貴「............それが言いたいこと?」
阿「いいや、ここからさ────────団長は嬢ちゃんを殺そうとしている」
別に、驚きはしなかった。
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アニオタ - シリーズ全部読みました。だんだん読んでいくうちに死ネタになっちゃうのかな?と思ったけど、ハッピーエンドでよかったです。 (2018年3月28日 17時) (レス) id: 47e23c8f52 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜 - このお話のシリーズ全部見ました!号泣しましたよ!!!全ての作品!!銀さん!!マジ惚れるわ!! (2017年4月3日 22時) (レス) id: 0f811305e6 (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - 素敵な物語でした!泣けました! (2017年3月3日 20時) (レス) id: baef787b6f (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 架鈴さん» 温かいお言葉ありがとうございます(´;ω;`)完結することが出来て良かったです。次作の神威ルートは今のところ順調なので頑張ります^^ (2016年3月25日 14時) (レス) id: 70d378d6ee (このIDを非表示/違反報告)
架鈴 - な、泣けた・・・!素敵なお話でしたね!!次回作も読みます! (2016年3月24日 14時) (レス) id: 265e5c2a64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2016年3月18日 18時