検索窓
今日:33 hit、昨日:1 hit、合計:58,698 hit

47 ページ47

灰崎視点

…………この間、Aとケンカした

いや、ケンカ……まあ、ケンカだな

原因はAが男と歩いてたから

ホテル街ですれ違って、頭に血が上って、Aを連れて家に戻った

あれ何?と詰め寄ればAはしどろもどろになりながら説明してくれた

でも何故か信じられなくて、本当はアイツと浮気してたんじゃねぇかって思った

そんなことを思っていたらAが祥吾も女といたじゃんって言い出した

お前が許可したんだろ、じゃあ俺もお前に男遊びして良いって許可したら良いか?って聞いたら、違うって言いやがる

何が言いたいんだと思っていたら他の女といて欲しくないとか何とか叫ばれて、呆然としていたら頭突きをされて出ていかれた

Aの家の玄関に転がって、状況を整理する

アイツ、良いって言ってたくせに?

何を急に、と思ったところで我に返り、Aを追いかけた

それでも見つけられず、連絡する気も起きなくて家に帰ったわけだ

で、次の日学校に行ってみればアイツはいた

目も合わせない辺り、結構…怒ってんのか?

まあでも、そのうち何もなかったような顔して戻ってくるだろ

そう思っていつも通り女を引っ掛けた

放課後、女と昇降口を出ると、Aが虹村さんと腕を組んで歩いていた

仲良さそうに話しながら

最初は虹村さんも面倒なことに付き合わされてんなって同情した

でも毎日毎日違う奴といるし、しまいには頬にキスなんてしている

一番腹が立ったのはリョータといた時

よりによってリョータといる時が一番仲良さそうで、Aも幸せそうにしていた

それに、噂まで流れ出した

アイツがバスケ部の奴らと毎晩遊んでるって、噂

Aに限って、と思ったが、俺への当てつけでその手段を取ったのかもしれない

冷静にどんどん不安になっていって、Aが俺から離れたらどうしようなんて事まで考えるようになった

………もしこのまま、Aが俺の所に戻ってこなかったから

俺とは自然消滅で、他の誰かと付き合って、そのうち結婚して幸せになる

薬で抑えているあの出来事を思い出したらどうする?

何も知らない奴には到底抑えられないのに

それで、何で教えてくれなかったんだと尚更俺のことを嫌いになって……

……………あァ、そんなの許せるわけがない

そんな未来、俺は許さない

お前には俺がいないとダメなんだよ、A

48→←46



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年12月13日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。