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その後、しっかり睡眠を取ったおかげで回復した
まったく、祥吾のせいで苦しい目にあった
今日は久しぶりに学校に出てきている
出てきたもののろくに授業も受けずに寝ていた
どうにも授業っていうのは面倒だ
授業が終わったから部活に出るかな、と思っていたら祥吾がいない
また女のとこに行ったのか、それとも何処かで寝ているのか…
虹村さんに怒られるのは私なんだからせめて一言欲しい
探しに行くか、と教室を出て校内を探し回った
何処にもいない
てことは女と遊びに行ったのか
あー、虹村さんに言わないと
そんなことを思いながら外を歩いていると、ドンと誰かにぶつかった
貴「あー、すいません」
「あ？あー、お前、灰崎の女だろ」
貴「………そうですけど」
「ふうん………お前がねぇ」
貴「用がないなら行くからな」
「おいおい待てよ。センパイにぶつかってそれはねーだろ」
貴「は？」
あ、思わず声が出た
センパイ………歳上だったのか
同じか下だと思ってた
「なあ、俺に付き合えよ」
貴「離せ」
「気ぃ強いな〜。まあ離さないけど」
振り解こうにも振りほどけない
コイツの力めちゃくちゃ強いな……
くそ、私じゃ無理だ
貴「……どこ行くんだよ」
「お、話が早いな。ホテル行こーぜ」
貴「ホテルか…」
…隙を見て逃げるか
ここは大人しくついて行った方が良さそうだ
腕、痛いし
考えているうちにぐいっ、と引っ張られて歩かされた
そのままついて行くとホテル街に辿り着いた
………コイツ、マジでやる気か
早いとこ逃げないとな〜…
そう思いながら男の隣を歩いていると、見覚えのある顔とすれ違った
貴「うわ……」
灰「は？」
………最悪だ…
ああ、終わった
さようなら私の自由な生活
きっとこれからは祥吾と2人きりで閉じ込められて暮らすんだ
目に見えてる………
思わず声を上げてしまったが男は気づいていない
祥吾の連れている女は「うわっ」という顔をしていた
…………むしろ助けてほしい、そこの美人さん
灰「…なに、お前…は？つーかソイツ誰？」
貴「あのー…これは、その…えーと」
灰「……やっぱいいわ、言わなくて。おい、今日はナシだ」
「えー…まあいいけど…」
「あれ？灰崎じゃん、お前のカノジョ借りてくぜ」
灰「は？貸さねーよ」
「ぐっあ゛ぁっ」
どす、と祥吾が男の腹に蹴りを入れた
そして私の腕を掴む
ああ……怒ってる…
逃げたい………
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
