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ふ、と息を吐いた祥吾が私を抱き起す
灰「…悪かったよ、いじめすぎた」
祥吾が私を抱き寄せて髪にキスを落とす
よしよし、とまるであやすように頭を撫でられた
貴「………しょーごのばか、ねつあがった。くるしいのに」
灰「悪かったって。お前が可愛くて、ついな」
貴「……かんけーない」
灰「嫌いになった？」
貴「…………………ううん………」
………こんなことをされても嫌いになれないんだから私も相当バカだ
結局好きなんだよな
灰「…やっぱりお前、可愛い」
貴「ん………しょーごの、て、つめたくて…きもちー…」
灰「……誘ってんのか？」
貴「ばーか…ちがう……」
祥吾の手を持って、自分の首に当てる
…………気持ちいい……
ひんやりしてて、私の熱を取ってくれているみたい
灰「お前の首、めちゃくちゃ熱い」
貴「だってねつ、あるもん」
灰「まあそうだよな。薬飲むか？」
貴「………いらない」
灰「何で」
貴「だってしょくよくないし……ごはんたべたらはきそう…」
灰「……じゃあ薬飲んでも吐くかもだし、飲まない方が良いか」
貴「うん…」
だるくて座っているのもつらい
祥吾に寄りかかると、そのまま頭を撫でてくれた
あー………くるしい……
祥吾の首に腕を回して、そのまま倒す
ぼす、と布団に転がった
灰「う…っ、どうした、急に」
貴「ん…ふふ、ねむくなった」
灰「眠いのか？寝る？」
貴「………ねたい」
灰「寝るならちゃんと布団に入れ」
貴「いっしょにねよ？」
灰「ん、良いけど。隣にいてやるよ」
貴「そうじゃない。ふとんに、いっしょにはいって」
灰「あ、そういう寝るか？」
貴「だめ？」
灰「いいや。入るからスペース開けろ」
貴「うん」
入れる場所を開けると、スッと祥吾が入ってきた
ぎゅう、と抱きしめてくれる
げほっ、けほっ、と咳き込めば優しく背中をさすられた
灰「これ、ぬるくねぇ？」
貴「まだへーき」
灰「そうか」
貴「あしたには…たぶん、なおるよ」
灰「それなら良いけどな」
貴「…おまえがよけいなことしなかったら」
灰「………悪かったよ」
貴「ふふ、そいねしてくれたら…げほっ、ゆるしてあげる」
灰「じゃあここにいるから、寝ろよ」
貴「うん、おやすみ」
灰「おやすみ」
貴「んぅ」
ちゅ、とバードキスが降ってくる
目を開けると、祥吾が微笑んでいて綺麗だった
そんな綺麗な顔を愛おしく思いながら私は眠りに落ちた
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作者名：碧夜叉 | 作成日時：2018年12月13日 6時
