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＿『太宰に一任する』
そう言われても、まだ理解が追いついていない敦。そんな敦を見兼ねて太宰が云う。
「合格だってさ。」
「つ、つまり…？
僕に斡旋する仕事っていうのは、此処の…？」
嫌な予感がして太宰に問う敦。そんな敦に思わず笑みが溢れる太宰。
「武装探偵社へようこそ。」
誰とは言わないが、冷や汗が垂れていた。
「うふ。よろしくお願いしますわ。」
「い、痛いッ。そこ痛いってば、ナオミごめん。
ごめんって‼」
谷崎潤一郎_____能力名『細雪』
ナオミが持っている、手のマネキンを見てさらに理解をする敦。
「ぼ、僕を試すためだけに…
こんな大掛かりな仕掛けを？」
冷や汗ダラダラの敦。
「この位で驚いてちゃ身が保たないよ。」
敦とは対照的に良い笑顔の太宰。その様子に身の危険を感じる敦。
「いやいや！
こんな無茶で物騒な職場、僕、無理ですよ！」
「あらあら。貴方が無理と云うなら強制はできませんねぇ。」
残念です。と言う石燕。あっさりと引いてくれるのかと安心している敦。
「…となると、
君が住んでいる社員寮引き払わないと。
あと＿
寮の食費と電話の払いもあるけど…
大丈夫？」
安心していた敦に、憎ったらしいほどいい笑顔で鬼のような事を言う太宰。
敦は、気づく。
「(選択肢無いじゃないですかぁぁぁああ)」
元から、選択肢が無いことに
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作者名：楓 | 作成日時：2021年2月28日 20時
