親心-no side ページ33
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同じく、医療忍者楢ではの葛藤を抱え長らくその道から退いていた綱手。
旧友からの説得もあり、五代目火影として再び一線に立つことを覚悟した。
公務と並行しながら、医療班の手が及ばない患者の予後を診る日々を送り、その順番が回ってくる頃には既にカカシの意識ははっきりしていた。
簡単な身体所見を取りながら尋ねる。
「誰かに触らせたか」
「数日前にAが看てくれたようです」
「ふーん？奴は立ち直ったのか」
「……それは………」
口を噤んだ様子を見て、彼女は粗方察するのだった。
「"綱手無き後を継ぐ"だったか？……どうやら嫌なとこまで似ちまったようだね」
自来也とナルトに呼び戻され再び木の葉の中核に立つ覚悟は持ったものの、かつて陥った悲劇から完全に立ち直ることができた訳ではない。
自分でさえ、この歳になるまで一時も切り離すことができなかったのだ。
拙い少女が、ましてや成人前に経験したトラウマを経った数年で克服できるはずがないのは自明である。
「この世で一番深刻なのは心の傷だ。いくら名手が手を施したところで治りようがない。結局は手前で向き合う他、治す術がない」
手際よく処置を進めながらそう独り言つ。
カカシは少々気不味そうに窓際へと視線を泳がせた。
「でも、あの娘の中にまだまだ忍の魂は根差しているようだね。安心したよ。あとはA次第さ」
「そうですね……」
「何だ、不満そうだな」
「……親心でしょうか」
「弟分妹分ってのはね、アタシらが思うよりもずっと逞しいもんみたいだよ」
追うように綱手も窓の外へ目をやった。
きっとくだらないことで大騒ぎしている金髪の少年を、誰かに重ね微笑んだ。
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かにかま(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます^^ 折角声を掛けていただいたのに申し訳ないのですが、機械に弱いのでやめておこうかな…と思います。すみません; (11月6日 18時) (
レス) id: a48c4b505b (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こんにちは、とても面白いです！これからも頑張ってください、あのもしよければボードで会話したいのですが不可能じゃなければでいいです！ (10月8日 15時) (レス) id: e240ea4865 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - こめおさん» ありがとうございます。頑張ります^^ (9月25日 0時) (レス) id: a48c4b505b (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - ずっと待ってましたありがとうございます！！！！本当に嬉しいです！無理せず頑張ってください！！引き続き応援します！！ (9月23日 9時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - こめおさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてとても嬉しいです！こちらこそ長らくお待たせしてしまいすみません;; 引き続き気紛れな更新になるかと思いますが、良かったらたまに覗きに来てくださいね^^ (9月23日 3時) (レス) id: a48c4b505b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2022年7月3日 18時
