【黒バス】私とアイツは幼馴染

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私はあの後、風邪を治すことに専念した

その甲斐あってすっかり治って部活にも出れる

部活が始まってすぐ、シュウに灰崎を連れてこいと言われ構内を奔走していた

めんどくさいから1回で来て欲しいものだ

あ、いた


貴「はーいーざーきーくーん」

灰「げっ」

貴「おいおい、逃げんなって」

灰「いっでぇ‼」

貴「だから逃げんなって言ったろ」

灰「おかしいだろ……何であそこから飛び蹴り出来んだよ…」

貴「身体能力の差？」

灰「はらたつ…」

貴「ほら、行くぞ〜」

灰「わ、分かったって！せめて歩かせろ！」

貴「シュウが引きずっても良いって言ってたのに」

灰「本人が言ってねーよ‼」

貴「じゃあはい、立って。もう逃げんなよ？私病み上がりだから」

灰「病み上がりの蹴りじゃねーだろさっきの」

貴「さあ、何のことかな〜」


私は灰崎を立たせて歩かせる

……やっぱり私よりでかいんだな


灰「……アンタって意外とやんちゃ？」

貴「は？何だよ急に」

灰「いや、耳に穴開いてっから。しかも2つ」

貴「……忘れろ」

灰「いや、無理だろ。つーか片耳だけ？そっちは？」

貴「…こっちも2つ開いてるけど？つーか今は付けてねーから。塞がるの待ってるだけ」

灰「へ〜、でも付けてた時期あったんだろ？」

貴「ちょっと荒れる時期なんて誰にでもあるだろ！」

灰「ちょっと…？」

貴「ちょっとだよ」

灰「あの蹴りで？」

貴「…そうだよ」

灰「ふーん？じゃあ今度不良に喧嘩吹っ掛けられたら聞いてみて良い？『結城Aって知ってるか』って」

貴「そ、そんな暴れてたわけじゃねーし…聞いてみりゃ良いだろ。知らねーだろうがな」

灰「へえ、良いんだ」

虹「よぉ灰崎クン」

灰「………はい」

虹「部活サボって何してたんだァ？あ？」

灰「いや…」

虹「外周2倍な」

灰「は⁈いや無理ッ」

虹「あ？」

灰「やります…」

虹「早く行け」

灰「あ、そうだ虹村さん、一個聞いて良いデスカ」

虹「何だよ」

灰「結城サンって元ヤンだったんすか？」

貴「おいおいおい馬鹿野郎何を急に」

虹「あー…まあな」

灰「有名でした？」

虹「……まあ…それなりに」

貴「てめぇふざけんなよ……私だけ売りやがって…お前もそこそこだったからな？この金髪野郎」

虹「ば、か‼今は黒いだろ！」

灰「…え、なに？どっちも元ヤンなの？」

貴「お前は早く外周に行け！」

虹「行かねーならシメるぞ！」

灰「わ、わーったよ！行くっつーの！」

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