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朝日が目に刺さる

身体を起こして、部屋を見渡した

…カーテン閉めるの忘れてたみたいだ

そりゃあ眩しいよな

ベッドを出て一歩目で足に力が入らず、へたり込んでしまった


貴「…え」


すぐに立ってみたら立てたが、あまり足に力が入らない

また貧血か?

ふらふらと歩いてリビングに入る

もしかしたら風邪かなと思い、体温計を脇に挟む

音が鳴って見てみると37.0

……まあ少し風邪気味だな

でもまあ大丈夫だろ

私は支度を終え、マスクをして外に出る

あ、待てよ

今日調理実習じゃないっけ

もう一度家に戻ってエプロンと三角巾を持ってきた


虹「忘れ物か?」

貴「あ、おはよ。今日調理実習だよ」

虹「マジ?忘れてた、取ってくる」


そう言ってシュウは家に取りに行った

…が、すぐに戻ってきた


虹「悪い、行こう」

貴「おう。…ゲホッ、ゴホッ」

虹「風邪か?」

貴「うーん、多分。微熱だし」

虹「休まなくて良いのか?」

貴「これくらいなら平気だろ」

虹「…それなら、良いけど」

貴「心配しすぎじゃない?大丈夫だよ」

虹「そうか?つーか心配するのは当然だろ」

貴「ときめかせにきてんな」

虹「ときめいてくれて良いけど?」

貴「お前の好きな奴にやってやれよ」

虹「………俺の好きな奴は」

貴「うん?言う気になった?」

虹「…やっぱり何でもねぇ」

貴「なんっだよ言わねーのかよ!言えよ!ケホッ、ゲホッ」

虹「あー、ほら。大声出すから」

貴「お前のせいだっつの…」

虹「学校着いたし、この話は終わりな」

貴「逃げんな」

虹「逃げてねーよ」

貴「は〜?」


やいのやいのと言い合いをしながら教室へ入る

私がマスクをしているのが珍しいのか周りがすごい見てくる


「結城、マスクしてんの珍しくね?風邪?」

貴「おー、風邪気味なんだよな」

「お前って結構風邪引くよな」

「虹村も気を付けてやれよ」

虹「何で俺なんだよ」

「だって幼馴染だし?」

「1番近くで守ってやれるだろ?」

虹「腹立つ言い方しやがって…」

貴「私だって自分の身くらい自分で守れる」

「まあ確かにお前は強いけどさ〜、女じゃん?」

「守ってくれる騎士様がいないと!」

虹「なーにが騎士様だ気色悪ぃ」

「ひっでー!」


……シュウが騎士ねぇ…

アリだな……

ただそんなのに守られたらかっこよすぎてそれこそ死ぬわ

死にたくないはないから遠慮しておこう

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猛禽類 - とても面白い作品です!頑張ってくださいね! (2020年10月12日 16時) (レス) id: dcfbcdf279 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 一人称は『私』で統一して欲しいです。凄く読みずらい。 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 8f6dc334bb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 主人公が一人称『俺』になったり『私』になったりはなにか意図が…?とか思いますがおもしろいです!応援してます! (2018年2月25日 1時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2017年10月9日 20時

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