滅亡⇒140 紫原(回想) ページ22
“俺はあんた嫌いだけどね”
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そう言った瞬間
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「・・・・・・・あつ、し・・・?」
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室ちんは、
驚愕の表情を浮かべて固まった。
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口元は笑っているのに、
顔も目も声も笑っていない。
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ただ、
なんで?、って顔。
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そして室ちんは
震えた声で、
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「・・・俺は・・・
何かお前に・・・?」
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と、うつむいてしまった。
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「・・・」
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(人を傷付けているのに気付いてないってことほど
腹立つもんってないよねー・・・)
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ふわふわと目を泳がせたあと、
俺は視線を室ちんに戻した。
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「俺は普通のことだと思うよー」
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「・・・ッあつ、し・・・?」
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室ちんは、
悲情に歪ませた顔を上げた。
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「わかんない?
仮に、自分と同じ人生を送ってたとしてさあ・・・」
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俺のなかで、
記憶が少しずつ蘇ってく。
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“氷室、
俺の代わりにバスケ頑張ってくれよな!”
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“氷室くん、優しい人だよね”
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「一人はすっげー良い人生なのに
もう一人は恨まれ続ける人生。」
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“マジでバケもんだわ・・・
つか、あいつがいる限り努力とかムダだよな”
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“氷室くんとは大違い”
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“(・・・俺はわるくないのに)”
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なりたくてこうなったわけじゃないのに
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いつもいつも、
勝手に恨まれる。
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独りぼっちになってく。
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“(・・・なんだよ・・・)”
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一緒にいたって
俺がまた傷付くだけじゃないか。
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(‘氷室’なんて)
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「そんな奴と一緒にいて
何も感じない奴がいると思うわけ?」
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(だいきらいだ)
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ぴっぴ - 小学生の頃読んでたのをふと思い出して久しぶりに見てみたけど...ほんといいなこの作品 いつかまた更新してくれるといいな (2022年9月22日 3時) (レス) @page35 id: c1fb34c759 (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 依存してしまい、徹夜までして読みましたが泣きすぎて息が苦しいです! (2019年3月3日 3時) (レス) id: b770d05172 (このIDを非表示/違反報告)
エリオ(プロフ) - 葵さん» 嬉しいですありがとうございます( i _ i ) (2018年2月8日 23時) (レス) id: 706b729d82 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - こんなに夢中になった小説はじめて(`;ω;´) (2018年2月3日 17時) (レス) id: 2418f11392 (このIDを非表示/違反報告)
エリオ(プロフ) - 佐倉飛翠さん» 嬉しいですありがとうございます!中学生の頃に止めてしまったお話なので、大学生になった今ですが完結まで走りぬこうと思います! (2017年11月8日 17時) (レス) id: de6a2bd659 (このIDを非表示/違反報告)
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