【黒バス】マネージャーのお仕事。

再教育9日目 ページ10

ある日の出来事だった



「おい！おい虹村！！」



放課後、私の叫び声が響き渡った



虹村「うるせぇよ…」



「どういう事だよ」



帰り支度をする虹村を睨みつける



「赤司に主将譲ったって…なんでっ」



虹村「……家庭の事情だ」



前々からそんな話はしていた



私が怒っているのはそんな事じゃない



「なんで一言も相談してくれなかったんだ…」



部活を辞めることについては何も聞かされていない



「虹村が私をバスケ部に誘ったんだろ？一緒にやろうって…なのに誘った本人が辞めんのかよ…っ」



今まで一緒に頑張ってきた仲間



授業中でもなんでも一緒にバスケの話をして



ずっと一緒にバスケが出来ると思ってたのに



虹村「俺だって……好きで辞めたわけじゃないんだ……判ってくれ…A」



くしゃっと私の頭を撫で、横を通り過ぎる虹村を



私は止めることが出来なかった



　
虹村の事が好きだったわけではない



だけど、今までずっと一緒にいたのに



何も力になれなかったことが悔しかった



私達は所詮、赤の他人で



それまでの関係だったって事だ



分かり切っていたことなのに



「なんで…っ涙が止まらないの…っ」

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