にじゅういちわ ページ22
次の日の朝、目が覚めたらまーくんはいなかった
昨日のことを思い出し、顔が熱くなる
「お、起きたか...?」
「え?......うわあぁ!!
ま、まーくんか......うん。起きたよ......」
噂をすればなんとやら、まーくんが部屋に戻ってきた
「お、お前の着替え、そこ置いとくから、着替えろよ」
「り、了解です」
それだけ言うとまーくんは部屋を出ていった
なんだろう。めっちゃ緊張した
まーくん相手に。なんか腹立つ←
とりあえず着替えて、リビングに降りていった
すると、まーくんの姿しか見えなかった
「おばさん達と妹ちゃんは?」
「全員でかけてる」
「あ、そう」
なんだろう。空気が重い
.........そろそろ帰ろうか
「まーくん。そろそろ帰るね。お世話になりました!」
「はっちょ!おい!」
まーくんの返事も聞かずに家を飛び出た
だってくそ恥ずかしかったんだもん←
とりあえずダッシュで家まで戻る
隣だからダッシュの意味は特にないけどね←
玄関のドアを開けて家に入った
.........あの人の靴は、ない
恐る恐るリビングの方に近づき、ドアを開ける
因みに、今日は休日だ
「た、ただいま〜。誰かいる?」
「あ、A。おかえりなさい」
「あれ、凛月だ」
凛月しかいなかった
「凛月、ユニットの練習は?あとあのクソ出てったの?」←
「もー、お兄ちゃんのことそんなふうに言わないの。今日はないよ」
あぁ、可愛い←
「そういえば、何でいきなりまーくんの家に泊まるとか言い出したの?お姉ちゃんいたのに」
ズキン
胸の辺りが痛んだ
「......凛月は、あの人のこと、好きなの?」
「うん。もちろん。優しいし、膝枕とかしてくれるし♪」
「えっ」
ズキン
また、胸の辺りが痛んだ
「そっか......ちょっと部屋戻るね」
「え、A?」
その場にいるのが嫌になって、部屋に戻った
まーくんのことなんて、すっかり頭から抜け落ちた
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作者名:柑菜@春川宙 | 作成日時:2017年6月4日 16時