【おそ松さん】*義妹の苦難* 下

ペース ページ8

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　Aside


チ「…んじゃ、頑張って。」

チョロ松兄さんが出ていき、少し一息つく。


　『…次はいよいよ…』


一「…僕だね。」


　『い、一松兄さん…』

っと、急に声を掛けられ驚く。


一「…中、入るね。」

スッと、中に入り、体育座りをする兄さん。


一「…こっち、来てよ。」

っと、一松兄さんの隣を指される。


　『…あっ、えーと…お邪魔します。』

恐る恐る近づき、少し離れた所で体育座りになる。


一「…ねぇ、寒いからくっついて。」

っと、珍しく兄さんの方から近づいてきたと思えば、背中を合わせるように座る。


…兄さん、震えてる。

背中から、感じる一松兄さんの感触は少し温かくて…でも少し震えていた。


一「…」


　『…』

話出さない兄さん。

でも、不思議と苛立ち等はなく安心できた。


一「…Aは…」


　『何？』


一「…Aは、何も言わないんだね。」

早くしろ、とか、喋って、とか。


　『うん…』

だって、兄さんのペースが有るし、私案外兄さんのペース好きだしね？

と、笑えば…


一「…A、僕好きだよ。優しくて…温かい所が好き。」


　『そっか…』


一「…うん。」


　「「…」」

っと、また 無言になる。


　『兄さんこそ。』


一「何？」


　『兄さんこそ、返事、とか聞いて来ないんだね。』


一「まぁ…」

Aが言いたい時に言ってくれればいいよ。

なんせAにもペースがあるからね。


ニッと、笑う兄さんに心が熱くなる。


　『…ありがと。』


一「…どういたしまして。」



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