黒子の短編集(仮)

飛び級 宮地清志 ページ37

「みーやーじー、さっん。」
いつものように体育館に顔を出す、でも今日は少しだけちょっと、いやかなり特別。
「お前また来たのかよ。」
宮地さんは呆れてる顔をしている。
「はい、また来ました!それに今日はお話があるんです!」
「そーかそーか、今日自主練すっから先帰っとけ。」
しっしっと、手を払う宮地さん。
「わかりました!待ってます!」
体育館の隅に体育座りで膝を抱える。

それから宮地さんは緑間くんより遅く残って自主練をしていた。
「宮地さん、お疲れ様です!これ、タオルです!」
「おう、サンキュー。」
「はい、靴箱で待ってますね。」
「おいちょっと待て。」
ガシッと、手首を掴まれる。
「なにさらっと一緒に帰る感じになってんの、轢くぞ。」
出た!宮地さんの真っ黒い笑顔で轢くぞ!
「宮地さん、ナイスです!」
「は、何が？」
「ピンポイントで私が好きな轢くぞ、真っ黒い笑顔で轢くぞ!一度言われて見たかったんです!」
「お、おう、そうか。」
あれ？宮地さん引いちゃてる？
「とにかくはやく帰らないと、時間がヤバイです。」
「そうだな、帰るか。」
そこで手が離れてしまう。
「おら、さっさと帰んぞ。」
「宮地さん!」

「そう言えば話ってなに？」
「はい、あのですね。」
宮地さんをまっすぐに見つめる。
「不登校と交通事故、どっちがいいですか!?」
「は？ごめんどいう意味？」
「宮地さん、間に合います、今から毎日休めば出席数？が足りなくて三年生をやり直しですし今から交通事故に会いまくってもやっぱり出席数が足りなくて三年生やり直しです!」
あれ？なんで宮地さんは頭を抑えているんだろう？
「なに？え？」
「だから、宮地さんが留年してくれれば一緒のクラスになれるんですよ!」
「ふざけんな、オレは留年なんてしないからお前が飛び級しろ。」
宮地さん!
「わかりました!飛び級しますから出来たら結婚してください!」
「おぉ、いいぞ、飛び級したら結婚してやる。」
「じゃあ私帰って勉強しますね!」
さぁ!宮地さんのために頑張らなくては!

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宮地清志くん夢でした。
何書いてんでしょ、日本に飛び級制度なんてないし←
夢に出てきたんですよ、宮地さんが、で、思いついたネタです←

感謝 五月晴れ★→←しおり 黒子テツヤ

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