オネエ 28話 ページ32
二兎side
俺たちが初戦に戦ったのは、全くの無名の新ユニット、futureだった。
おれたちRa*bitsは強豪ユニットには劣るものの、それなりの経験をしてきた。
だから、こんな新人に負けるわけないと思っていたんだ。
だけど…
「〜♪」
歌い方、声までも、
「よっ、と」
ダンスのキレ、上手さも、
「緋色スマイル☆」
観客に対してのサービス、パフォーマンス、
…全てにおいて、“完璧”だった。
「おい、お前、なんでそんなに…」
「完璧か、って?」
遠藤はおれの心を読んだかのように被せてきた。
そりゃ疑問に思うだろ。
こんなに容易く“負けて”、さらにこんなすごいパフォーマンス見せられたんだから。
「努力、したからかな。」
「ど、努力…?」
そんなの、おれたちだってしてる、強豪よりもっと高みへ行くために一生懸命。
「おれたちも、って顔してるね。」
…なんだこいつ?
「努力って言葉、お前らには似合わねぇよ。」
「はぁっ!?」
「にーちゃん!!」
思わず飛びかかろうとしてしまったおれを、友也たちが止める。
「並大抵の努力じゃ到底踏み込めない未知の領域、と言ったところかな。」
そう言って遠藤は去っていった。
「並大抵の、努力…」
苛立ちは抑えられなかったが、考えさせられる一言を言われた。
何者なんだよ、あいつ…
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yuiki(プロフ) - @ながしん@さん» 今はまだまだ出せてないですけど、これからどんどん出していくつもりです!ありがとうございます! (2018年4月19日 20時) (レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
@ながしん@(プロフ) - 男らしい嵐待ってました!更新楽しみにしています(>_<)頑張ってください! (2018年4月19日 6時) (レス) id: 1ec9a70f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuiki | 作成日時:2018年3月10日 16時