14,説教。 ページ15
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「3分と言っただろう」
やはり其処には師匠が立っている。首領はあたふたと開いた口が塞がらないようでして。
これ以上この場にいるのは良からぬと判断した私はするりと師匠の方へと駆けた。
「首領、失礼しました」
ぺこりと頭を下げて部屋を出ると頬をつねられる。時間に厳しいのだろうか、それとも私を心配してくれたのだろうか。
2つ目はないないと内心納得しながらも、つねられた頬がだんだん痛くなる。
「どうせ貴様の所の首領は頑固だから、暇があったらまた勧誘するだろう。この際だから言っておくが貴様は危機感が足りなすぎる。今、機関銃も持っていないこの状況で襲われたらどうするつもりだったのか。納得のゆく説明をしろ愚者め。して挙げ句に言った刻限を守らぬと来た、これは愚の骨頂だぞ迷惑ばかりをかける弟子め」
一気に淡々と喋られて理解できたのは3分の1。要するに私の危機感が足りなかったという事を言っているのだろうか。あまり理解出来ぬ。
「と、兎に角本部へ帰りましょう。あ、任務などがあったらやつがれはお供させて頂きたいのですが、なんといってもやつがれはまだ未熟者。やつがれは師匠の言う通りにしますがやつがれは師匠の役に立ちたいのでやつがれにできる事を全力でやりたいです」
「貴様一人称改正したらどうだ」
思いを伝えれば思ってもいないことが返ってくる。人の話を聞いてくれないから自己中心的ではあるが、異能を私は心より尊敬している。よって師匠はあの日から神に近い存在。
「本部に戻ってから貴様な僕の部屋で延々と茶でも飲んでいろ」
「それは師匠と一緒ですか?」
「そんなわけないだろう。僕は任務がある」
「お供させていただきます」
「貴様が来ると僕に負担がかかる」
「どう言った任務で?」
「上司の無理強いを受け入れる任務だ」
なるほど。私にも上司にあたる人が沢山いる。無理強いを受け入れる任務とは何なのだろうか。
「要するに人付き合いだ。羊毛が来ると上司は僕に無茶を言ってくる」
嫌な思い出でもあったのだろうか。師匠は眉を潜めた。本部までの道を、また髪の毛を掴みながら歩く師匠の外套のトベルトを掴んでやった。
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(自己>\(΅-΅=/΅-΅)/<満足) 小説ですので一応更新停止にはならない……筈…です(最近忙しいので)。
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なかゞわとまと - ぱるさん» お久しぶりです!ぱ、ぱる師匠が謝ることなんてありません。わたくしも更新おサボりしてるので…(汗) (2017年2月18日 23時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - ミカさん» ありがとうございます…!もう頭があがりません…。新作、掛け持ちになりそうですが頑張ります!^^ (2017年2月18日 23時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - 完結おめでとうです。ていうかお久しぶりです。更新おサボりですみません;;そしてこんなところで謝罪をすることもごめんなさいです (2017年2月17日 22時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 小学生…だったんですか!?私高校生なのですが…凄くこの作品面白くてすっかり読み込んでいたらまさかの…年下だったとは。凄いです。小学でここまでかけるなんて羨ましい…新作、楽しみにしています。 (2017年2月17日 22時) (レス) id: 17d57460f1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - 椿(狐)さん» いっ、いえ!ボクがお世話されてますよ!? (2017年1月26日 18時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
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