【歌い手】私には居場所がありません。【裏切り】

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教室に戻るのが怖かったので廊下に歩いていた先生をつかまえて､体調が悪いので保健室で休むことを伝えておいた。


保健室に行くのは久しぶりだ。


この学校に来て3回くらいしか行ったことがない。


あまり体調崩したりとか無かったからね。


数歩歩くと保健室が見えてきた。





貴「失礼しまーす………って誰もいないし」


ガラッと保健室のドアを開ける。


だが､誰もいなかった。


先生､出張かな?うん､出張だわ。


とりあえず､眠いしｵﾌﾄｩﾝで寝かせてもらいますか!


カーテンを開けてベットに潜り込む。


徐々に暖かい温度が体を伝う。


温かい………このまま眠っちゃいそう………。


なんて思っている数分後に私はいつの間にか眠っていた。





先生に起こされた。


相当長い時間眠っていたらしい。


気づけばもう下校時間を過ぎていた。


時間は早いと心で感じる。


先生はもう大丈夫かと聞かれたけど､大丈夫とだけ答えて教室に鞄を取りに行った。





教室に入ると誰もいなかった。


当たり前だ。下校時間過ぎてるもん。


さっさと準備をして家に帰ろう。


私は机の横にかけて合った鞄を取り､教科書などを突っ込んだ。





私の教室は3階にあって階段を上ったり下りたりするのが大変だ。


まぁ朝は辛いけど帰りは楽。


私は長い階段を下りる。


いつもはそらるさんや色々な歌い手達と帰ってたのに､あんな事があって一緒に帰らなくなっちゃったな………。


私はぼっちだよ。


階段を下りきって靴箱に続く廊下を歩く。


そして､曲がり角を曲がれば……


貴「っ!?」


いきなり後ろから抱きつかれたと思えば､口を塞がれた。


なに､誰!?


なんとか逃げようともがく。


だけど身体をガッチリと掴まれているため､びくともしない。


どうしようどうしようどうしよう!!!


怖さで何もできなくなってしまった。


相手はこのまま私を個室まで連れ込んだ。


顔は未だに見えない。


でもそんな事はほんの一瞬で。


私は口を塞がれたまま壁に打ち付けられた。


その時､誰がこんなことをしたのかが分かった。


そう､相手は……………

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