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『あ、はい。まあラリーができるなら誰でも構わないんですけど....』
「ほな!じゃあ俺とやろうか!」
と自信満々に答えてくれた。
まあこの人でもいいか。
せっかくなので先輩の気遣いに乗っかることにした。
「俺の名前は忍足謙也。忍足先輩って呼びや!!」
その先輩はとりあえず元気で
あと、ものすごく速かった
「じゃあ6番コートな。俺、先行ってるわ」
そういってものすごい速さで俺の前から姿を消した
は、
速ええ....笑
6番コートにつくと、まだそのコートで何人かラリーをしていたからコートを半分使わせてもらうことにした。
「サーブ権はお前にやるで!さあどんとこいや!!!」
なんか、、ほんとにこの人元気だな
このテンションのままいつも1日過ごしているのだろうか。
『ありがとうございます....』
つーか、俺にサーブ権、そんな簡単にあげちゃっていーの????
先輩といえど、加減はしませんよ
ボールを高く
いつも通りに上げる。
『.....おらぁっ..!!!!』
_パコンッ!!
少し高めの打点で
思いっきり振り下ろす
するとボールは
相手のコートに入った途端
ボールのバウンドがかなり低くなる。
とても打ちづらいボール。
そのボールの軌道は
まるで、相手のコートに入った途端沈んでしまったようにみえる。
「___!!!!」
_____コロン
忍足先輩がボールを見つけた時は
もうすでに低いバウンドをして、ボールが地面につく直前だった。
「....なんっやねん、今のサーブ....!!!!」
忍足先輩はまるで舌なめずりをするかのような表情で笑っている。
仮入部員だからって甘く見られてたのかもな、俺。
『ショルダーカットサーブ.....。』
『0-15。まずは俺が先取ですね、先輩。』
ニタァと思わず笑みが出る。
だって久しぶりのテニスなんだから、楽しくて楽しくてしょうがない。
これからは部活で毎日できるのかと思うと楽しみでしかたない。
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作者名:てにすぼーる | 作成日時:2021年3月5日 16時