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_____トントントン
再びサーブを打つ体制に入る。
トスを高く上げて
気持ち打点高めに....打つ!
『...はっ..!!!』
うんうん、好調好調。
俺のショルダーカットサーブはまた見事に先輩のコートで沈んでいく
これで0-30だね
________!!!!
「おらっ!!!」
俺が後ろを向いて、サーブラインに向かっていた時
後ろから声がした。
慌てて振り向くと、起動はぶれながらも俺のコートにやってくる。
まじか、、!!!!
あれ、2度目で返したのかよ...!!!!!!
『先輩!!流石です!!!!!!』
笑みが溢れる。
やっぱり、テニスって楽しい!!!!!!
ただ、俺の方に迫ってくるボール、今から構え直してたら間に合わない。
俺はボールに背を向けたまま、ラケットを左手に持ち変える
そして、左側からくるボールを
体を回転させると同時に
打つ!
_____バコンッッッ
体の回転運動を利用した俺のリターンは
ものすごい速さで先輩のコートへと落ちて行った。
『....0-30。』
ぼそっと呟く。
先輩に冷や汗が垂れるのがわかった。
そっからもラリーが続いて、仮入部の終わりの時間になった。
『「ありがとうございました!!」』
あーーーたのしかった!!
結局は部長とできずじまいだったけど、久しぶりのテニスにしては良かった!!うん!!
「あー、そうだ。名前、教えてくれへん??」
ラリーが終わると先輩にそう聞かれた。
そういえば、、名乗ってなかった
先輩が名乗ってんのに後輩の俺が名乗ってなかったとか....俺やばくね??
『あ、すいません。俺Aっていいます。』
謝らんでええでーなんて言いながら先輩はラケットをカバンにしまっていた。
すると突然
「Aは他に入りたい部活、あるん??」
なんて聞いてきた。
『いえ、、特には。』
なんでこんなこと聞くんだろう
すると先輩は嬉しそうな顔を浮かべて俺の背中をバンバンと叩いた
「ほんなら!Aの部活は四天宝寺テニス部に決定や!!」
え、何事
「お前ほどの実力持っとるやつ、逆に入らんと宝の持ち腐れやで」
いや。まあ元から入るつもりだったし
『え、はあ。まあ.....。』
俺が曖昧な返事をすると
「よっしゃ!!白石に連絡や!!!!!!!」
忍足先輩はものすごい速さで俺の元からさって行った。
やっぱり
速ええ....www
でも
明るい先輩だったな。
それに面白いし。
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作者名:てにすぼーる | 作成日時:2021年3月5日 16時