どうぞ死んできてください。【ハウルの動く城】

おやすみ ページ11

「はあ、食べた食べた」


食べたらお風呂入りたい


「お風呂なんてほら、魔法でひょーいと」


「うわっ！！」


水みたいのに包まれたと思えば直ぐに乾く


さっぱりした身体はお風呂上がりの身体に似ている


なんでもありか…


ほんと便利だよ魔法は


「……ありがとう

でさ

私ってどこに寝ればいい？」


「……決めてなかった」


地べたはやだよ、それだけは嫌だ


「……じゃあ僕の部屋で

はい決まり〜」


愉快そうに笑うな、ちょっと待って

「ちょっと待って！！！ハウルの部屋？！」


「別にとって喰うわけじゃないさ」


「いや、まぁそうだけど


って、え…なんか、えぇー…」


どうせならマルクルとがいいなぁ

「マルクルは駄目、とにかく僕の部屋

無理なら今からその髪の毛全部抜くよ」


「髪は女の命！


わかったよ…もぅ…」


地味な嫌がらせすんなし

いや、地味でもないな


「僕は風呂入ってくるから、先寝てて



あ、これパジャマ」



白い綺麗なワンピース、私こういうの好きかも

「じゃあ、おやすみなさい」


「おやすみなさい！師匠！！」


「お、おやすみ…パジャマありがとう」




ん、と短く返事をしてハウルは風呂に入った


「着替えるか……」


さっきは魔法で着せ替えされたけどハウルも多分疲れてるんだよね


ほら、ナイフ飛ばしたりして


なんて物騒な理由なんだと思うが気にしない


白いワンピースは身体にぴったりのサイズだった


「シンプルで可愛い…」

相変わらず似合ってないと思うけど


「じゃあAさん、おやすみなさい」

「あ、うんおやすみ」







「…というか私の服のサイズなんで知ってんだ？」



答えは考えないようにした


魔法だ魔法、きっとそうだ

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