5日で恋したあなたへ☆O.satoshi (ページ27)

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拒否ページ27

智「…」

「あのっ…えっと…30分だけならよかったら酔い覚ましにお茶でもどうかなって…」

急に黙る大野先生

途端に…言ってしまったことを後悔した

だって…

智「…ありがとね。でも、そういうの…やめた方がいいよ？」

「…」

智「簡単に男を家に呼ばないの。俺が酔った勢いで襲う男だったらどうすんのさ」

「…」

智「30分なら歩いてるうちに丁度家に到着するよ。だから歩いて帰るわ」

「…はい」

智「今日はありがとね。おやすみ」

「お疲れ様でした」

智「お疲れ。また月曜日に」

「…はい」

あたしに気を使ってる風だったけど…

あれは完全な拒否だった

「もう誰とも付き合わない」って言葉が急激に頭の中で蘇る

別にこの先あたしとどうこうなる予定なんてなかったとしたって…あれは完全な拒否にしか感じなかった

あたしが…っていうんじゃなくて、女の人を拒否してる

そんな風に感じたんだ

静かに暗闇の中に消えていく大野先生の背中を見ながら思わず大きなため息を漏らす

「はぁぁぁ…」

本当に…出会って数日の人に簡単に家に来ないかだなんて声かけちゃうなんてバカみたい…

きっと恋愛をしないって決めてなかったとしたって引かれただろうな…

本当にあたしってバカ

だからいっつも、男の人とうまくいかないんだ

きっとね