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ありえないありえないとAはかわいた笑い声を上げた
それも離れたところから聞こえる宴の大きな音でかき消されたが
『……俺だって変わった。分かってんだろ、A』
その問いにAは答えない
だから、高杉はその手を取り己の体にその手を押し付ける
高杉からの感情に気づかないAに対し
高杉はAからの感情に気づいておりました
それも、再会した時からずっと
自分がAを想い続けたようにAもまた自分を忘れず想い続けてくれたのだと
けれどずっと高杉は"幼馴染" "弟子仲間"という枠組みから出られずにいました
でももうそれも終わり
大人へと近づき、戦場へ向かう自分たちを待つのは誰にでも与えられる等しい死
戦場で付きまとうのは、己の背を追ってくる死神
そんな環境の中、いつ死ぬかもわからぬ状況で何も進展なく終わるのは高杉は絶対に嫌だと思いました
『俺だって背が伸びた。
声が低くなった、喉仏が出た、腕が太くなった
指も骨ばったもんになった
ゴツゴツした筋肉ばっかの身体になった』
Aに分からせるように変わったという場所にAの手を当ててその違いを感じてもらう
その行動にAは何故か恥ずかしさを覚えて顔を真っ赤にしていたが
『……変わっちまったな、俺らは』
『…晋助』
真剣に見つめてくるその目を、Aはただ見つめ返すことしか出来なかった
触れていれば嫌でもわかるだろう
自分が"女"で
目の前にいる高杉が"男"であるということを
『俺たちは男の子でも女の子でもねェんだよ、もう。
…………男と、女だ』
高杉の手がAの頬をつつみ上へと向けられる
Aの視界には高杉の綺麗すぎる顔だけが映った
『……ン』
どちからともなく、二人の唇は重なった
『A』
『ッ』
『好きだ』
その日、鬼だった子は一人の男に愛される喜びを知った
愛し愛される、喜びを知りました
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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年3月13日 16時
