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「今の形になったのは江戸前期だと言ってましたかね？」
「おう、俺が若かった頃だ」
「こんな隙間風凄かったらエアコンつけてらんねーよ…」
電気代大変な事なるわ！
「首無は寒くないの？」
「寒くないわけじゃないですけど、動いてますしちゃんと着込んでますから」
「風邪ひくなよ。ほらちゃんと首あっためて。
アッ首ないんだった」
「A様それやりたかっただけですよね」
「バレた」
「仲良いなぁお前ら」
そーいえば、とAは持参した勉強道具を取りだしペラペラと開き始める
「おっ勉強かい？」
「課題あるからね。やりたくないけど仕方ない」
「どのような課題ですか？」
「今あるのは現代文だけだよ」
へー、とそれを受け取り二人はそれを眺める
多くは随筆からの問題が多く、あとは漢字のテキスト
そしてあとは先生の趣味で出された俳句の課題だ
「俳句とか出されんのか」
「先生の趣味だししゃーないわ」
「A様はどんなの書いたんです？」
「次のところに書いてるよ」
どれどれとページをめくる
─身はほろび 京の空に消えるとも
京妖怪の魂 ここに置きます 羽衣狐様─
字余り
ブホゥッ
二人が同じタイミングで吹き出した
「完璧だろ」
「いやこれ字余り過ぎだろ！
じゃなくて羽衣狐って入ってんぞ！！京妖怪とか！」
「A様これ白蔵主がリクオ様に負けたあと詠んだ辞世の句ですよね！！？」
「なんだそりゃ！！」
「ガタガタうるさいよ二人とも。
ガタガタうるさいのはみんなの歯だけでいいわ」
ひらひらと手を振ればアホ！とお父さんに軽く頭を叩かれた
ひどい
「これは駄目だろさすがに。
ネタがまず通じねぇし、字余りしすぎだし、てか元ネタここにいねぇし」
「ええええ〜」
「A様、私もこれはダメだと思います……」
「くそう」
いいと思ったんだけどなー
私はその俳句を消しゴムで綺麗に消した
「と言っても私俳句の才能とかないし。
ほら、生粋の江戸っ子二人、なんかいい案出せや」
「俳句〜？」
「そう言われましても……」
三人揃ってううーん、と首を捻る(約一名首ないけど)
「俺らもそっちに精通してねぇしな。
なら俺らより長生きな面子集めっか」
「いいですね、それ。
じゃあ何人か声掛けてきますね」
「なんか思ったより事がでかくなった」
「まぁいいじゃねぇの。
みんなでやって気に入ったのあれば書けばいいだろ」
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江(プロフ) - Milkさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけて凄く嬉しいです！これからも愛読よろしくお願いします！！ (2020年5月8日 12時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
Milk - 初コメ失礼します！！本当に本当にこの小説すごく好きです…！！ (2020年5月4日 15時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 白狼龍さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ☆ねこ☆ねこ☆さん» コメありがとうございます！これからもハラハラドキドキしちゃってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
白狼龍 - 面白かったです！ とても続きが気になります(*´∇｀*) (2020年4月26日 22時) (レス) id: b10076b070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年3月13日 16時
