太芥『おかし』(作者は確信犯) ページ22
◆
エッ?わたくしピンクなのとかこうしんしてないよ(白目)
♀♂♀♂♀♂♀♂
その日、太宰は兎に角機嫌が悪かった。
【おかし】
あの子に触りたい、接吻したい、犯したい。
そんな事がグルグル渦巻く私の頭に浮かぶのは、あの細身で美しい芥川君。貧民街で拾った理由を『異能が強いから』なんて言ってるけど、本当は違う。
____一目惚れ、だった。
もう性別なんて関係ない、あの子が欲しい。芥川君が欲しい。
気づけば芥川君は私の後を付いてくる狂うほどに愛らしい私の物と化しているのでもう私は堪らない。
ある日の夜、寝室に呼び出して抱いてみた。すると驚く事に彼の身体は誰にも触れられた事の無いような肌ざわり。そして実際、触られた事も無いと喘ぎ混じりに言っていたのを覚えている。
「芥川君、君に良いものをあげよう」
終わりなき地獄、書類の山から私はひょっこり顔を出して芥川君にあるものを投げた。驚いて受け取った芥川君。
あれ?そもそもなんでいるの?私、君を昨日此処に呼んだっきり話してないよね。もしかしてずっといたの?やだ好き。
「太宰さん、これは…」
「お菓子。ちょっとそれ食べて待っててよ」
嗚呼、何が待っててよ、だ。私がちょっとやそっとでこの仕事が終わるなら苦労はしてない。終わらないから苦労してるんだ。
「…………太宰…さん」
すると芥川君が少し色気のある声で私に話しかけてきた。犯したい。
「なんだい芥川君、君にしては積極的だね。めずらし…」
息を飲んだ。いや、心臓が止まった。芥川君に明らかな異変がある。熱い吐息に潤んだ瞳。何故?何故急に…?
「あッ!」
あのお菓子!私が寝ぼけてビヤクを入れた奴では!?
どうしよう、此処までくると己の失敗がこの上ない成功に思えてきた。芥川君が私にすりよってくる。
仕事は明日に預けよう。それか中也にやらせる。
「芥川君、熱いかい?」
「っ、は、ぃっ…」
抱き締めて、まずは鼓膜から犯そうとする私。耳元でゆるゆると喋る。そのたびに芥川君が私を抱き締め手に力が込もって可愛い。
「熱いのなら大変だ!熱があるのだね、きっと!なら汗をかくといい!」
もうやりたくて仕方ない私は理性など捨ててその日1日芥川君に構っていた。
♀♂
リクエストありがとうございます。
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エリカ - リクエストいいですか?ドス芥お願いします!できればドストさんがヤンデレな感じのを… (2017年6月10日 18時) (レス) id: e5d2f5896d (このIDを非表示/違反報告)
福地さん(プロフ) - ああああああ!同志がいたっ!なんという幸せ!太芥いいですよね!!!文ストの中で一番好きなcpです!やつがれちゃんの儚い感じがすごい好き!!幸せになって欲しいっ!そして、表ではやつがれちゃんに厳しくしてるけど裏ではやつがれちゃんの事褒めてる太宰さん…好き (2017年4月5日 22時) (レス) id: 4a35111a88 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» 二重人格好きです。続編にいったので是非…(^^) (2017年2月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
桐宮 - 俺も異常だね。本当に好き。がれちゃん二重人格いい。 (2017年2月21日 22時) (レス) id: a7d473c89c (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - kiiroitoriさん» 同類ですね。わたくしも馬鹿みたいに騒いでドタバタしてますよ(超迷惑) (2017年2月21日 21時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時:2017年1月15日 23時