やつがれちゃんが大好きすぎる皆様の重い愛を具現化した短編集。

中芥『自傷』 ページ21

◆



　すんげー暗くて短くて重い。

　ちゅやさんがやつがれちゃんの自傷行為を止めてるだけ。


　苦手な方はまわれみぎ。


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　太宰が居なくなってから組織は混乱状態に陥った。とは言っても長続きはせずに2、3日すれば少し仕事が増えて終わった、という雰囲気になっていた。


　一人を除いて。




　俺の隣の部屋にいる芥川。太宰が貧民街から拾ってきた餓鬼。それは紛れもなく太宰を敬愛していて、尊敬していた。


　そんな恩師が居なくなった今、夜中になるとすすり泣く声や壁を引っ掻く音、苦しそうな咳がよく聞こえてくる。


　それに最近悩んでいた。



「…芥川、入るぞ」



　返答が無いのはいつもの事。あったときは大抵可笑しな事を言っていた。


　『太宰さんが貴方の話をしていた』だの『僕に話しかけてきてくれた』だの色々と。

　そんときはそんときで強く抱き締めて頭をぽんぽんと撫でるだけで寝てくれた。でも…


　おっと、話が反れたな。ちなみに部屋の中に芥川の姿が見られない。これも分かってはいたが。



「…芥川」



　優しい声色でクローゼットの中をゆっくり開けた。返事はない。ただ苦しそうな呼吸が聞こえてくるだけ。



「芥川、俺が分かるか？」



　決して刺激を与えないように、ゆっくりと扉を開ける。カッターを片手にしてカタカタ震えている芥川へ手を伸ばした。

　しかしあからさまにビクビクとしてるから、俺だと認識出来ていないのだろう。



「芥川、中原だ。中原中也」

「…」



　芥川が俺を見て口をパクパクさせる。声が出せないのは分かっていた。が…



「薬、飲めって言っただろ？」



　俺を認識出来た芥川の頭を撫でながら少し叱ってやった。カッターから少しばかり血が垂れていた。



「芥川、自分で自分に傷を作るのは止めろ。な？誰も望んじゃいねぇぞ、そんなこと」



　そう言って今日3度目の慰めに時間を費やした。


　すすり泣く声や音は聞こえるのに、芥川は決して人前では泣くことはなかった。



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　暗いですね(他人事)。

　黒の時代のDVD発売から次の日に届いてむちゃくちゃテンション上がってます。←誰かに話したかったけど話す相手がいない可哀想な人。



　太宰さんと織田作さんの涙腺崩壊なやり取り。織田作さんと芥川さんのイチャイチャシーン。泣きました。

太芥『おかし』(作者は確信犯)→←敦芥『ブルマ』※微妙に年齢制限。

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