森芥『隠す』 ページ11
◆
太宰さんがいなくなってから、首領は激変した。特に僕への態度とか。
【隠す】
「芥川君、君ご飯はしっかり食べているのかい?一寸来たまえ。どうしたのだい?此方へ来なさい」
太宰さんが居なくなって僕の今後を話し合った結果、首領直属の遊撃隊長になった。それはまず良い。
問題はここからだ。首領は僕に色々と構ってくる。正直鬱陶しい。だが我らがポートマフィアのピラミッド関係の頂点の首領に嫌われては元も子も無い。
よって限度はあるが、こうして色々さわられるのを拒否してはいない。
「リンタロウ気持ち悪い。アクタガワ、嫌なら言っていいのよ?」
エリス嬢がこの前そう言っていた。
はい、嫌ならとっくに言っています。
それに今までは頭をわしゃわしゃと撫でたり手を撫でたりするだけだったのに、最近は膝に乗せたりしてくる。
さすがの僕も膝に乗せられるのは勘弁だ。この様な所を誰かに見られたらどうするのか。
「首領、僕はそろそろ次の任務に」
「それなら中原君に任せたよ。それより芥川君、君はやはり細い。今度一緒に食事しないかい?あっ、もちろんエリスちゃんもね?」
はぐらかされるのは分かっていたがこれは大変だ。首領が食事の誘いをするなど、断ったら僕の人生は終わりかねない。
「機会があれば是非」
「明日なんてどうだい?芥川君休みだろう?」
「リンタロウいい加減にしなさいよ。アクタガワが困っているでしょ!」
唯一の助け船、エリス嬢。しかし此処でエリス嬢に肯定すればやはり此処で人生が終わりかねない。
「いえ、では迷惑でなければ僕も食事へ行きたいです」
「ほら!エリスちゃん!芥川君良いって言ってるよ!」
あっそと冷たく言い残して部屋の奥に行ったエリス嬢。相変わらず膝に乗せられた僕は身動き1つせずにいた。
「芥川君、明日楽しみだねぇ…」
決して嬉しくないわけではないのだが、僕が「嬉しい」や「楽しい」を全面的に出せば嫌われるやも知れぬ。
僕はいつでも控えめに自分を謙遜して、今日も首領の部屋へと行く。
今日は僕を膝に乗せて何を話すのだろうか、等と思い乍。
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リクエストありがとうございます。なんかよく分からない出来になりました…すみません。
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エリカ - リクエストいいですか?ドス芥お願いします!できればドストさんがヤンデレな感じのを… (2017年6月10日 18時) (レス) id: e5d2f5896d (このIDを非表示/違反報告)
福地さん(プロフ) - ああああああ!同志がいたっ!なんという幸せ!太芥いいですよね!!!文ストの中で一番好きなcpです!やつがれちゃんの儚い感じがすごい好き!!幸せになって欲しいっ!そして、表ではやつがれちゃんに厳しくしてるけど裏ではやつがれちゃんの事褒めてる太宰さん…好き (2017年4月5日 22時) (レス) id: 4a35111a88 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» 二重人格好きです。続編にいったので是非…(^^) (2017年2月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
桐宮 - 俺も異常だね。本当に好き。がれちゃん二重人格いい。 (2017年2月21日 22時) (レス) id: a7d473c89c (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - kiiroitoriさん» 同類ですね。わたくしも馬鹿みたいに騒いでドタバタしてますよ(超迷惑) (2017年2月21日 21時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時:2017年1月15日 23時