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#33 ページ34





–––––はまた消えた。


「…とは言ったものの、Aは敵が誰だか分かるのか?」

『目処は付いている』


だけど、確信は無い。


「一応色々話し合っておこうか。目処の話と対策のな」

『分かった』


俺等は片付けを終わして、椅子に座る。


『俺的には、複数人居るんじゃないかと思う』

「何故?」

『1人でやるには、かなり難しいんじゃないか?』


俺の両親は能力者で、2人を相手するには複数人居ないとキツい気がする。

そんな両親を殺した相手なんだ。

複数人で厄介な能力差だったに違いない。


「複数人目処は付いているのか?」

『…いや、1人だけだ。千都の妹、沙月を連れ去ろうとした奴だ』

「!…死神…」

『そうだ。アイツ言ってただろ?』


“「ほぉ…まぁ良いだろう。その無謀さは、才原家と似ているな」”

“「くっふふ…才原 A、やぁっっと姿を現したか」”

“「そういやあの時、才原家の両親は、凄い無謀で戦っていたなぁ」”


『…って、覚えているか?』

「…あぁ、覚えている」

『死神の言動からするに、怪しくないか?』

「そうだな…」

『…対策の話だが、俺の両親の能力で【爆発支配】っていう厄介な能力があったんだ。その【爆発支配】で敗れる者も多かったらしい』

「それじゃあ次オーブを手に入れた時、【爆発支配】を選べよ」

『分かってる』


俺等は作戦会議を終えて、寝る事にした。





「くっふふ…絶対に、殺してやるからな…才原 A・荒川 千都」


死神の気味の悪い笑い声が、夜に響いた。



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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/  
作成日時:2021年5月29日 14時

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