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–––––はまた消えた。
「…とは言ったものの、Aは敵が誰だか分かるのか?」
『目処は付いている』
だけど、確信は無い。
「一応色々話し合っておこうか。目処の話と対策のな」
『分かった』
俺等は片付けを終わして、椅子に座る。
『俺的には、複数人居るんじゃないかと思う』
「何故?」
『1人でやるには、かなり難しいんじゃないか?』
俺の両親は能力者で、2人を相手するには複数人居ないとキツい気がする。
そんな両親を殺した相手なんだ。
複数人で厄介な能力差だったに違いない。
「複数人目処は付いているのか?」
『…いや、1人だけだ。千都の妹、沙月を連れ去ろうとした奴だ』
「!…死神…」
『そうだ。アイツ言ってただろ?』
“「ほぉ…まぁ良いだろう。その無謀さは、才原家と似ているな」”
“「くっふふ…才原 A、やぁっっと姿を現したか」”
“「そういやあの時、才原家の両親は、凄い無謀で戦っていたなぁ」”
『…って、覚えているか?』
「…あぁ、覚えている」
『死神の言動からするに、怪しくないか?』
「そうだな…」
『…対策の話だが、俺の両親の能力で【爆発支配】っていう厄介な能力があったんだ。その【爆発支配】で敗れる者も多かったらしい』
「それじゃあ次オーブを手に入れた時、【爆発支配】を選べよ」
『分かってる』
俺等は作戦会議を終えて、寝る事にした。
「くっふふ…絶対に、殺してやるからな…才原 A・荒川 千都」
死神の気味の悪い笑い声が、夜に響いた。
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作者名:透 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/02b71222995/
作成日時:2021年5月29日 14時