相手の収め方についてkwsk ページ15
『五月蝿い、って云ったんです。役立たず?この場まで私達を追い込んだのは樋口さんです。十分役に立ってるじゃないですか、寧ろ貴方はどうなんです?まだ何も成果を出してないじゃないですか。貴方みたいな方に殺 されるのなら』
入水して自ら死 んだ方がマシです
……そこまで云って気付いた事
これさっきと同じルートじゃね??
言葉や行動は違くとも芥川のこと煽っちゃったよ
「……随分と生意気を…異能力《羅生門》 」
ほら、ね
もういいや、こうなりゃ自棄だ
『そんな事続けてたら樋口さん禿げますよ!!!ちょっとは敬ってあげてくださいよ!!』
怖い、黒いのがまた体に刺さる
身を突き破って貫通した。
何回殺 られれば気が済むんだよ私
これじゃタイムスリップの意味無いじゃん…
意識が飛ぶ寸前、皆の顔と
遠くに見える太宰さんの姿が見えた。
もっと早く来てよ太宰さん……
最後に見たそこからの記憶がない
死んだのかな、私
まぁいっか、楽しかったし
取り敢えず、すっごい眠い……
おやすみなさい……。
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「もう大丈夫だよ、ユイちゃん」
「君には聞きたい事が沢山あるんだ」
「早く目を覚ましておくれ」
……遠くの方から太宰さんの声が聞こえる
嗚呼、まだ生きてるんだ私
与謝野センセーかな、治してくれたの
私もそんな異能力が良かったな
目…開けなきゃ、太宰さんが呼んでる
ゆっくりと目を開けた
白い天井が眩しくて、もうちょっとだけ閉じたい願望が出てきた
眠い……でも起きなきゃ、
「……おはよう、ユイちゃん」
ぼやける視界の中で太宰さんが微笑んだ
その時、私の中で何かの感情が動いた
『おはよ、ございます…おやすみなさい…』
「え??ちょ、ユイちゃん??」
私がこの感情に気付くのは
もっと、ずっと先の話。
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