5 ページ5
— — — ─ — — — — — — — — —
目金さんが退場し、真剣にサッカーをすると更生したらしい秋葉名戸の皆さん。そして試合終了まじかに染岡さんの" ドラゴンクラッシュ "で一点を取り、2対1で逆転した。
「やったぁ！やったぁ！」
『やったね、修也くん…！』
「あぁ…！」
そしてわたしたち雷門イレブンは、地区予選決勝戦へ進むこととなった。
修也くんの足が元通りになって、わたしのサポートは必要なくなった。一緒に登下校をしていたが、それも必要なくなったと思っていれば、家の前には修也くんがいて、下校する時は修也くんが教室の前で待っている。
どうして一緒に帰っているのだろうと思っていたが、修也くんに、これまで一緒にいられなかったから分と言われれば何も言えなくなる。
必然的に守さんとの練習は出来なくて、空いた時間に二人で集まって練習することになった。
いつもの練習。土門さんが離れていくのを秋さんが見つけ、春奈ちゃんが追いかけて行った。でも土門さんが戻ってきても、春奈ちゃんが戻ってこず。土門さんに聞いても、何処か引き攣った顔で首を横に振るだけだった。
『すみません、秋さん。わたし、探してきます。』
「うん、お願い。」
遠くに行ってしまったのだろうか、と門を出てきょろきょろ、と辺りを見渡す。すると物陰から気配を感じて近づく、そこには俯いて佇む探し人がいた。
『春奈ちゃん…？ どうかした…？』
— — — — — — — — — — — — —
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あい | 作成日時：2023年3月14日 19時
