57話 手紙 ページ19
翌日、辺りがまだ薄暗い早朝…。
朝練のために登校してくる学生の姿がチラホラと見受けられる時間帯。
そこに正樹の姿もあった。
副部長の正樹は弓道部の鍵当番でもあり、部員の誰よりも早く学校に来ているのだ。
正樹「〜♪ …ん?」
いつもと同じように部室の鍵を開け、自分のロッカーを開けた。
そこに見覚えのない可愛いピンクの手紙が目立つように弓道着の上に置かれていた。
表裏どちらも何も書いてなく、誰からの手紙なのかわからない。
正樹「んー、これって…やっぱりあれだよなぁ…」
------------------------
里佳子「まぁ、普通に考えるとラブレターよねそれ」
正樹「やっぱり?」
里佳子「やっぱりって…中見てないの?」
正樹「んー…」
手紙を見つけてから朝練が終わった今まで、手にはしたが中は見ていない。
いつもの正樹なら里佳子や直也に見せびらかしたりしそうなものなのだが、全くそんな気配もない。
里佳子「なに、アンタらしくないじゃない。」
正樹「いや、ラブレター自体は嬉しいんだけどね…。なんか…なんだろな〜」
ふっと頭に浮かんだのは蛍の後ろ姿
正樹「…なんか、違うんだよね〜」
里佳子「なにそれ、意味わかんない」
正樹「ははっ、何でもないでーす」
自分でも意味がわからないのに、里佳子にわかるわけが無い。
逆にこっちが教えて欲しいくらいなのに。
何を言ってるんだろう俺は…。
里佳子「取り敢えず中見ない事には何も始まらないからとっとと開ければ?」
正樹「はいはい、アンタは見るなよ。」
里佳子「別に興味ないわ」
封筒には1枚の紙が入っていて、小さめな女の子の字でメッセージが書かれてある。
-金谷先輩、今日の放課後校舎裏で待っています。-
よくある呼び出しの手紙。
送り主が書かれていないのもたまにある事だし…。
うん、どうやら俺は普通に告白されるみたいです皆さん。
------------------------
同時刻、女子部室内
A「…あれ、手紙?誰からだろう…。」
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白銀の九尾、白火@ルア - わふー!久し振り!読んだぜ!訳あって携帯だけど気にすんな!流石鈴臨だね♪また更新楽しみだよ! (2014年2月27日 8時) (携帯から) (レス) id: fe3c4aef14 (このIDを非表示/違反報告)
ふわの*(プロフ) - 「丁重にお断りさせて頂きます」黄瀬が黒子っちにフられたトコですねw (2013年8月18日 19時) (レス) id: f6dd477fe8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴臨 - ありがとー!!これまで見てくれてありがとね!!続編も頑張りますっ! (2013年2月28日 21時) (レス) id: dcd8aaebcc (このIDを非表示/違反報告)
白銀の九尾、白火 - イヤー><!!続編おめでとう♪コメントも評価も、僕が一番なんだ!!頑張ってねー! (2013年2月28日 17時) (レス) id: 57862f179e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴臨 | 作成日時:2013年2月27日 21時