58話 送り主 ページ20
-校舎裏で待っています。-
ピンクの封筒に入っていた呼び出しの手紙。
さてこの手紙の送り主は…。
本日の全授業終了のチャイムがなり、只今放課後。
手紙に時間は指定されていなかったが、取り敢えず校舎裏へと足を運ぶ。
それにしても時間と場所が漠然としてる。
これ俺、からかわれたとかじゃないよな…。と今になって不安を感じるが、もしも本物だった場合のことを考えて一応向かう。
これでドッキリでした〜ってクラスの男子とかが出てきたりしてな。
…うん、あいつらなら有り得る。
そんなことを考えていると目的の場所に着いた正樹は一応周りを警戒。
今のところ誰の気配も無さそうなので取り敢えず壁にもたれて当人を待つことにした。
「あれ、正樹？」
暫くして聞き慣れた声が一つ。
正樹「Aちゃんじゃん。ん？部活は？」
A「それは正樹もでしょ？」
いつも誰よりも早く部室に行くのに珍しいねとA。
鍵当番だからね〜と正樹。
当たり障りない会話が途切れるとAも壁に背中を預ける。
正樹「…。」
A「…。」
正樹「え、部活行かないの？」
A「んー、なんか私に用事があるみたいでココで待ってますって手紙が…」
スッとブレザーのポケットから出したのは正樹と全く同じピンクの封筒に入った手紙。
正樹「…え」
と間抜けな声が出てしまう。
正樹も徐に手紙をAの目の前に出した。
A「…あ」
同じ…と呆然とした表情のAとは違い、正樹は眉をひそめる。
明らかに思っていた様な告白なんてものでは無い。
一体この手紙の送り主は何のために2人を呼び出したのか。
「あ、あの！！」
声のした方に目を向けると1人の女子生徒が立っていた。
A「…あれ？貴女は」
二堂「弓道部2年、の二堂です…」
正樹「あー二堂ちゃんじゃん、どうしたの？」
二堂は目線を一向に2人に合わせようとせず、ずっと下を向いたまま立ちすくんでいる。
それを不審に思った正樹は、一つの推測を口にした。
正樹「間違ってたらごめん…この手紙書いたの二堂ちゃん…？」
二堂「…ぁ。」
二堂は肩を跳ねさせ、小さく声を出した。
正樹「Aちゃんと俺に手紙を書いてまで呼び出した用って何…？」
本当にドッキリでした！っていうオチか…？
それとも俺達以外の人には言えない用が？まさかいじめられてるから助けてくれみたいな相談…！？
二堂「…き、…です」
正樹「…ん？」
二堂「金谷先輩が、す、す、好きなんです…！」
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白銀の九尾、白火@ルア - わふー！久し振り！読んだぜ！訳あって携帯だけど気にすんな！流石鈴臨だね♪また更新楽しみだよ！ (2014年2月27日 8時) (携帯から) (
レス) id: fe3c4aef14 (このIDを非表示/違反報告)
ふわの*(プロフ) - 「丁重にお断りさせて頂きます」黄瀬が黒子っちにフられたトコですねｗ (2013年8月18日 19時) (レス) id: f6dd477fe8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴臨 - ありがとー！！これまで見てくれてありがとね！！続編も頑張りますっ！ (2013年2月28日 21時) (レス) id: dcd8aaebcc (このIDを非表示/違反報告)
白銀の九尾、白火 - イヤー><！！続編おめでとう♪コメントも評価も、僕が一番なんだ！！頑張ってねー！ (2013年2月28日 17時) (レス) id: 57862f179e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴臨 | 作成日時：2013年2月27日 21時
