*8話* ページ9
***
「それじゃあ、今日はありがとうございました!とても有意義な時間でした!」
「ええ!こちらこそ!今日はありがとうございました!」
…なんか仲良くなってんな、
多分Aも同じこと思ってんだろ…
「では。…A、行こうか」
「…はい」
もう帰っちまうのか…。
…なんか、名残惜しいな
「…A」
そんなことを思っていたら、反射的にAの名前を呼んでいた
「!レオナ」
次に会う時まで…
「またな」
「!うんっ、またね!」
*****
「レオナ、Aちゃんと仲良くなったのか?」
不意に兄貴にそんなことを言われた
「…それがなんだ」
「はははっ!まさかレオナに好きな子ができるとはな!」
「なっ…!?」
なんと、兄貴にはすべてお見通しだったらしい
俺、そんなに分かりやすかったか…?
そう、聞いてみたら『いつものレオナとは何か違う』、だとか…
俺にはよくわからなかった
…さっきAと別れたばかりなのにもう会いてぇ、
これも『恋』の力なのか…?
わかんなぇな…『恋』って
「なぁ、兄貴」
「どうした?」
「…また、Aに会えないか…?」
…思い切って言ってみる
ダメだったとしても損は無いと思う、たぶん
「!もちろん、会わせてやる!」
「!…ありがとな、兄貴」
…よかった。損はないとはいえ、ダメだったら結構なダメージを受けていたと思う
「ああ!」
「(これでまた、Aに会える…)」
会えるのはまだまだ先だと言うのに…
今日1日、俺は柄にもなくはしゃいでいたのだった
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sizuku(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!!私も好きです!♡ (2022年10月6日 17時) (レス) id: e0ce1464e4 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - うp主さん好きです☆(唐突な告白) (2022年10月6日 0時) (レス) @page31 id: 7877cc6234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sizuku x他1人 | 作成日時:2022年9月2日 17時