額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ22)

今日:28 hit、昨日:4 hit、合計:162,385 hit

22 ページ22

汽車内の全て明かりは消え､周囲は真っ暗闇になって何も見えない

ハーマイオニーは窓の曇りを服で擦り窓の外を眺める

ハー｢誰かが汽車に乗り込んでいるみたいだわ｣

ロ｢何だって？こんな線路の真ん中で誰かが乗り込んでくるって言うのかい？｣

ハ｢ちょっと静かにしてよ｣

ハリーは呆れたように言った｡どんな状況でもハーマイオニーとロンはいつもの調子だった

ハー｢私､運転士に聞いてくるわ｣

『動かない方がいい』

私は嫌な予感がしたから有無を言わさず､動こうとするハーマイオニーの服を掴み言うとハーマイオニーはビクリと動くのをやめた

？｢その子の言う通りだよ､静かにね｣

突然私達のコパートメントに掠れた声が響き､皆一斉に静かになり､どうやらルーピン先生が目を覚ましたようだ

するとルーピン先生は杖から火を作り出してコパートメントをてらした

するとルーピン先生はコパートメントの外に出ようとすると扉はゆっくりと開いていた

ゾッとするような冷気が漂い､黒いマントみたいで手は水で腐敗したような手をしていた

するとそいつはハリーに近づき何かを吸っている､私の視線に気づいたのか私達にも向かって吸っている

何だか体に冷気が流れ込んでいるようで水に溺れていく感覚に襲われた

するとルーピン先生は何かを唱えて黒いマントを追い払った

車内はその瞬間パッと明かりがつく

ボッーとどこかを見ているとハーマイオニーが私の体を揺らした

ハー｢A！大丈夫？A｣

グラングランと体と頭が揺れ､現実に戻されて慌てて返事をした

『大丈夫！大丈夫だよ!』

ハリーも私と同じようにどこかを見つめていた

ロ｢ハリー大丈夫？｣

『大丈夫？ハリー､聞こえてる？』

私がそういうと目を覚ましたようにハリーは私の目を見た

ハ｢あぁ！大丈夫だよA｣

ルーピン先生は私達にチョコレートの欠片をくれた

ルー｢さぁ､食べるといい｡気分が良くなるから｣

ルーピン先生は半ば押し付けるようにして私とハリーにチョコレートの欠片をくれた

ルー｢……｡｣

彼は私とハリーの目をずっと見つめていた

『ありがとうございます』

ルー｢…あ､あぁ｣

目を覚ましたように私たちから目をそらすとハリーはチョコを食べずに質問した

ハ｢あれは何だったんですか？｣

ルー｢ディメンターだよ｣

先生は言い直すようにして言った

ルー｢アズカバンのディメンターの一体だ｣