額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ20)

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ハー｢どうやらここしか空いてないみたいね｣

汽車の最後尾にたった一つだけ空いていたけど､大人が1人ぐっすり眠っていた

ロ｢この人誰だと思う？｣

ロンは窓から1番遠い席に座って聞いてきた

『さぁー?荷物の名前を見たら』

私はハリーの目の前､要はハーマイオニーとロンの間に座って呑気に言った

ハー｢R.J.ルーピン先生よカバンに書いてあるわ｣

ハーマイオニーが指を指した方を見ると薄く名前が書かれていた

ハ｢一体何を教える先生なんだろう？｣

『闇の魔術に対する防衛術しか空いてないよ』

闇の魔術に対する防衛術は毎年変わってるみたいだ…私が入学する前から

ロ｢まぁこの人が前の2人よりちゃんと教えれるなら良いけどね…それより話したいことってなんだい？｣

ハリーはゆっくり昨日の事を思い出すようにして話し出した｡私はそれを耳に流して雨の中走る窓から景色を眺めた

ロ｢君達ブラックに狙わられてるんだって！？｣

『みたいだね』

ハー｢A!呑気に言ってる場合じゃないわ｡トラブルに巻き込まれたら＿＿＿｣

｢『トラブルはいつもトラブルの方からやってくるんだ！』｣

私とハリーは焦れったい口調で声をそろえて言った

ロ｢ブラックがどうやって脱獄したか分からないんだよ！しかもマグルまで総動員…｣

ハー｢でも捕まるでしょう？｣

ロンとハーマイオニーは私とハリーよりずっと恐れているように見えた

『そう簡単に捕まるなら脱獄しないよ､きっと捕まらない見込みがあるから抜け出すと思うけど…私ならそうしてるよ』

ロ｢おっかない事言うなよA!｣

『ただの考えだよロン』

私は怯えるロンが面白くって微笑んだ

ハ｢待ってなんか聞こえる｣

ハリーは突然静かな声で言った

ロ｢何だろう口笛みたいな音｣

私達はコパートメントの中を見渡した

ハー｢ハリー､あなたのトランクからよ！｣

ハリーはトランクの中をあさり､何かを見つけたのか音の発信源を持って座った

『あっスニーコスコープ』

ハリーの手の中で眩しいほど光って回転している

ハー｢それって携帯かく乱防止器?｣

ロ｢ハリーとAにあげたんだ､でも安モンだからエロールに括り付ける時狂ったように回ったさ｣

ハー｢その時怪しげな事しなかった？｣

ロ｢してないよ！それに早く戻さないとこの人起きちゃうよ｣

ロンはルーピン先生の方を見ていた…ハリーはロンに言われる前に直し始めていた