額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ19)

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『きっとホグズミードに行けないや』

ハ｢ほんとだよ｣

私は顔を顰めた｡自分のことぐらい自分で守れる!

ハ｢僕達はヴォルデモートの手を3度も逃れたんだよ！そんなに能無しじゃない｣

『何度だって乗り切れたんだから＿＿＿大丈夫だよね』

ハ｢あぁそうだよ！｣

私は天井を見つめた｡隣部屋からはいつの間にか怒鳴り声が消えていた

ハ｢今年は大変だね｣

『いや今年もでしょ？ハリー』

ハ｢ほんとだ､その通りだよ｣

部屋の鏡を見つめると｢得体の知れない何かはシリウス・ブラックだったかもね｣と眠たそうな声で言われたような気がした

次の日の朝

魔法省での移動はとってもナイトバスに比べて呆気なくつまらないものだったし､何よりロンとハーマイオニーに話す機会がなくて少々苛立った

キングス・クロス駅に着き汽車に入ろうとすると後ろからアーサーさんに呼び止められた

アー｢ハリー､Aちょっと話があるんだ…｣

私とハリーは目を見合わせて頷いた｡あのことだろうと。

アー｢君達にどうしても伝えなければいけない事があるんだ＿＿＿＿＿＿｣

緊張してるのか声が震えている

『いいんです｡アーサーさん…私達知ってるんです』

アーサーさんは拍子抜けしたような声を出した

ハ｢昨日話してるのを聞いてしまって…ごめんなさい｣

アー｢あぁ良いんだ＿＿＿＿＿＿｣

モリ｢もう汽車が出ますよ！｣

アーサーさんがなにか言おうとした時モリーおばさんが焦り気味で言った

確かにもう汽車は出発しそうだ

アー｢今行くよ！いいか約束してくれ､決してホグワーツから出ずブラックを探さないこと…いいね？｣

私は間を置いてはっきりとした声で言った

『私たちを殺そうとしてる人を自ら探しません＿＿＿』

''自ら''はね

ハ｢分かってます｣

そういうと汽車は汽笛を鳴らして動き始める｡私達は汽車乗ろうと走る

ロ｢A！ハリー！｣

私達は汽車に飛び込み､ハリーはロンに私はハーマイオニーに抱きとめられた

私はウィーズリー夫妻が見えなくなるまで手を振った｡家族みたいに接してくれる人達の中の1人だったから

ハ｢君達に話したいことがあるんだ｣

そういうとハリー達は奥の方に行きコパートメントを探し出した｡きっと奥しか空いて無いだろうな

私はちょっと遠くを歩くハリー達を見て､紙を取り出した

“汽車に乗れたかい？”

私は静かに入れてハリーを追いかけた