額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ29)

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その言葉にみんな吹き出した､私もハリーも先生のおかげでいくらか楽になった

だけどどうやらロンだけは違かったようだ…

『ロンどうしたの？食べないの？』

ロンは元気がなく目の前のシチューを食べていなかった＿＿＿占い学が始まる前まで昼食まだかなーなんて言ってたのに

ロ｢はぁ……ねぇハリー A どこかで大きな黒い犬見てないよね？｣

ハ｢あぁ見たよ､ダーズリー家から逃げた時｣

ロンはスプーンを落とした

ハー｢きっと､野良犬よ!｣

ロ｢君､本気で言ってるのか！？｣

わちゃわちゃとロンとハーマイオニーが話しているのを聞き流しているとハリーが真っ直ぐに私を見ていた

私と目が合うとハリーは飲んでいた水が口から零れた

『大丈夫!?ハリー』

私は咄嗟にタオルを渡した

ハ｢ありがとう､よそ見してた｣

絶対嘘だ､私の目をしっかり見てた…何て言えなかった｡自意識過剰と思われたら嫌だし､何かついてるかな？

私は自分の制服を見渡した

するとハーマイオニーが怒ったようにしてどこかに行った

ロ｢何言ってんだあいつ､まだ1度も数占いに出てないのに…占い学を比較してたぞ？｣

『うーん､きっとハーマイオニーはハーマイオニーで何かをしてるんだよ』

ロ｢そうかなー？｣

『それより！次はハグリッドの授業だよ』

ハ｢てことは外に出れる！｣

午後の魔法生物学に向かう途中､ハーマイオニーとロンはずっと黙ってる｡いつものように口喧嘩しないからちょっと気まずい

私とハリーも黙りハグリッドの小屋を目指して､芝生を下って行った

『おっとこれは…』

目の前を歩いているのは見慣れたあの嫌な奴らだった

何を話してるなんて聞かなくったってわかる｡ハリーもロンもハーマイオニーも顔をしかめた

ハグリッドはみんなが集まると意気揚々と話したでもグリフィンドールとスリザリンは睨み合ってる

そりゃあ仲の悪いスリザリンと合同授業はね…

ハグ｢教科書を開いてくれや｣

ド｢どうやって？｣

ドラコの気取った声が聞こえた

私は静かに本の背表紙を撫でた､そしてドラコのも撫でるすると本はぶるっとしてドラコの手の中で開く

『どうぞドラコ』

ド｢これはありがたいね､末裔様がいないと分からなかったよ!こんな僕達の手を噛み切ろうとする本なんて全くユーモアたっぷりだよ｣

ハグリッドはうなだれていた､最初の授業を成功させてやりたかったんだろう

ハグリッドは大切な私の友達なのに！