額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ28)

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トレローニー先生は私とハリーのカップを手に取ると食い入るように見ていた

トレ「隼…まあ、あなた達恐ろしい敵をお持ちね」

ハー｢そんなの誰だって知ってるわ｣

ハーマイオニーは隠さず堂々と言った､きっとトレローニー先生は睨んだはずだ

私は驚きと賞賛の目でハーマイオニーを見た

トレ｢行く手に危険がありますわ｣

すると先生は胸に手を当てて､心配そうな目をして私とハリーを交互に見た

トレ｢いや＿＿＿言わない方が…｣

ディー｢どうしたんですか先生？｣

みんな気になっているのか前のめりになってトレローニー先生を見つめた

トレ「二人にはグリムが取り憑いています……死の予告です！」

トレローニー先生は震えた声で言った

わぁお､凄いことに巻き込まれたような気がするな｡グリム…死神犬､ブラックドッグだっけ？

『何ですか？』

トレ｢死神犬よ！｣

トレローニー先生はグリムを知らないの？と不思議な目をして言ってきた

『いや､まさか＿＿＿』

ハ｢A､ナイトバスの時見えたの黒い犬だったよね多分｣

『多分私もそう思う』

私はみぞおちに冷たいものを感じた

みんな私とハリーを見ていた､いや＿＿＿ハーマイオニーだけは違かったようだ

ハー｢そうかしら？グリムには見えないわ｣

トレローニー先生は確かにハーマイオニーを睨んだ

トレ｢授業はここまでですのよ｣

先生はピシャリと言って授業を終わらせた

『はぁ…大変な事に巻き込まれそうな感じがする』

変身術～私が大好きな教科だけど今日はそんな気分じゃなかった私達4人は1番後ろの席を選んだけど

教室中､私とハリーがいつ死ぬか分からないと言わんばかりにチラチラと見てくる

先生はアニメーガスを披露しているのに誰も見抜きもせず私達を見つめていた

マ｢一体､どういうわけなんです？｣

皆黙ったまま私達を見つめるだけなので､私は静かに沈黙を破った

『さっき占い学の授業があったんです＿＿＿』

私が言うとマクゴナガル先生は顔しかめた

マ｢今年は一体誰が死ぬことになったんです？｣

生徒は一斉にマクゴナガル先生の方を向いた

ハ｢僕とAです｣

マ「教えておきましょう。トレローニー先生は一年に一人、必ず生徒の死を予言します。ですが、当たったことは一度もありませんよ＿＿＿それに2人を見る限り健康ですよ」

周りは安心したかのように息を吐く

マ｢2人共もし死んだら課題は提出しなくて結構ですよ｣