「フェアリーテイル」少女はある日から心の底から笑えなくなりました

笑えない日々その４１ ページ45

目に涙を溜めて、鼻をすすった

そろそろ行かなきゃ。そう思った時の事

貴「…！？」

なんだか急に眠くなった

…眠りの魔法だ…逃げなきゃ…！！

そう思っても手遅れで

泣いていて、気配に気がつかなかった

そのまま重たい瞼を閉じてしまった

閉じる前に見えたのは、

連れ去られるウェンディとシャルル

寝ているナツ

何処へ連れていかれるのか

また私は皆に見捨てられるのか

色々な不安が頭をよぎる

あー、なんだ…

いくら泣いてても、いくら悲しくても

ドラゴンスレイヤーのくせに

人の気配に気づかないなんて

私、まだまだ弱いじゃん…

結局、強がってただけだ

魔法も、自分の心も、言葉も

全部全部、強がってたんだ

弱いところを見せないためだけじゃない

私はただ、自分を言い聞かせる理由がほしくて…

そのたびに、フェアリーテイルのせいだと思ってた

いや、言い聞かせてたんだ…

自分自身の心に、自分で嘘をついてるなんて

私、とうとう自分も信じれなくなったんだ…

誰も信じれないこの状態で、どうすればいい？

そんな私を、誰が助けてくれるの？

もしも、願いが叶うなら…誰に助けを求める？

それを考えると、出てくる人物の顔は不思議と一人だけ

馴染みのある、よく見る顔

頼りなさそうに見えて、いつも支えてくれる

君の笑顔しか出てこなかった

ねぇ…お願いだよ





．




．




助けて…私を……




．




＿スティング…＿



""""""""""""

更新しなくてすみません

なかなかアイディアが出なくて…

とても久しぶりの更新になってしまいました…

更新スピードはこれからも遅いと思いますが

どうか許してくださいませ…

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