「フェアリーテイル」少女はある日から心の底から笑えなくなりました

笑えない日々その１８ ページ20

スティングSide

凄く…ショックをうけた…

ここまで直ぐに…結論を出されると思ってなかったし、

その結論が、もっと俺を悲しくさせた

"もう二度と、心の底から笑うことはない。"

…この言葉が…俺の中でリピートされる

何回も…何回も

そして、俺の頭の中で焼き付いて離れない…

あの時のAの顔

凄く、色々な感情が…入り交じったような表情だった

その感情は…悲しみ…怒り…寂しさ…悔しさ…

この沢山の感情にある、共通点…

バカな俺にも分かる共通点は、一つ…



どの感情も、決して良い感情ではない…ということだ。

悲しみも怒りも寂しさも…悔しさも

すべて、胸が締め付けられるように…嫌なものばかりだ。

あの顔には…そんな嫌な感情が沢山混じっていた

その後も泣きそうな顔になっていく一方で…

ス「…ということですよ。ナツさん」

ナ「…何がだよ」

まだ、認めようとしないこの人達に…俺は腹が立って抑えきれなかった

ス「あんたらのせいで！Aは…！

もう、人を心の底から信じれねぇし！」

それに…

ス「それに、笑うことすら出来ないんだよ…もう」

なのに…

ス「なのに！やっぱりあんたらは、

自分達の事しか考えてない！」

ナ/ル/ハ「…！」

今…ここで

ス「今ここで、謝ってばかりで…！

Aがもとに戻ると思うのか！？」

ロ「その通りだ。

今、Aの事を考えてるなら…ここから立ち去れ。」

貴「…二人とも…」

ス「行こうぜ、A。」

俺は、これで決心がついたよ




何がなんでも…




ス「お前らフェアリーテイルにだけは、

絶対に負けねぇ！Aも渡さねぇ！」




この言葉には、

Aの事を許さねぇって事も入ってる…けど




"俺は、Aが好きだから"





好きな女は、誰にも渡さねぇ




Aは…







"俺が守ってみせる"

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