死んでたまるか同盟 (ページ4)

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fighting ページ4

「NOFAとは、奴らの特徴から付けられた略称のこと」

「何をどう省略したの？」

「あいつら顔なしだからNO FACE、の最初の四文字を使ってNOFA」

「それ略さないほうがわかりやすいよね？奴らっていわれるより分かりづらいよ！」

前回もひなた君みたいな反対意見が出たが、全て押し退けNOFAと名付けた。

千秋さんにすら略せてないな！って言われてちょっとショックだった。

「Aちゃんはネーミングセンスが皆無だよね。この臨時同盟名もAちゃん命名だし」

会長が王子のように笑いながら辛辣なことを言ってきた。

センスが無いねとよく言われるが、そうだろうか。

「それを面白半分に推奨していたお前も度し難いぞ、英智」

仏頂面で眼鏡の位置をくいっと直す副会長の言う通り、会長がごり押ししたのが採用された最大の要因だ。

この奇天烈な面子の中では私の案も比較的ましだっただろうし、もう名前が定着しつつある。

「あー、あれは面白かったなぁ。前回物資調達係だったのが残念！」

物資とは、国がヘリから落としてくる荷物のことで、私たちの食料源なのである。

場所は屋上と決まっていて、その道中NOFAに襲われても、屋上にいるNOFAに襲われても撃退できるように必ず複数人で行くように決めている。

ひなた君はあの時物資の調達に行ってて、最後まで来れなかった。
今回は一番の俊足である三毛縞さんが行っているから、遅刻してくると踏んだのだ。

「で、NOFAについて何かありますか？」

「はいはい！宇宙人の活動傾向がわかったぞ！」

元気よく手を挙げるレオさんは指す前に答えてしまった。

NOFA共が宇宙人かはさておき、これは手応えある情報ではないだろうか。