いこうヨ ページ35
Aside
｢……ふふ、殺せんせー……｣
私が殺せんせーの名を呼ぶと、殺せんせーはビクッと肩を震わせた。
利香子も少しだけ目を見開いている。
｢私は利香子を刺してなんかいません。やってもいない事を謝るのは無理です。……済みません｣
｢に、にゅ……？Aさん、其れは本当ですか？｣
｢はい。利香子さんは自分で腕にカッターを刺しました｣
｢ちっ……違うわよ……！！殺せんせー！違うんです！信じてください！｣
殺せんせーは利香子と私の顔を交互に見、｢にゅ……にゅぅ……｣と声を漏らした。
……迷ってるね。殺せんせー。
｢待ってよ、殺せんせー｣
後ろから声が聞こえた。
振り返ると、渚くんが何時もの様に殺せんせーに話し掛けていた。
｢殺せんせー、Aはやってないです。僕、確かにこの耳で聞いたんだ……2人が話してる所｣
｢な、渚くん……？何云ってるの……？Aさんが私の腕を……！！｣
｢否、僕は絶対にAを信じる。だって……Aは僕の親友だから……！｣
目が潤むのが自分でも判った。
嗚呼、そっか。渚は私の虐めに1度も参加してなかったもんね。
……有難う、渚。
信じてくれた原さんも、有難う……。
｢……私はどっちとも味方です。私が決めるのでは無く、皆さんで答えを見出して下さい。……では、HRを始めます｣
触手をヌルヌルさせ乍ら殺せんせーは云った。
……あくまで私の予想なんだけど……。
殺せんせーは私達に成長して欲しいから、殺せんせーが居なくても答えが見える様にして欲しいからあんな事云ったんだと思う。
嗚呼、さっきも云ったけど、予想だからね？
って、誰に話し掛けてるんだろ……。
独り言すごいなァ、私。
そして、何時も通りのHRが始まった。
今日は銃の弾は当てられ無かったし、原さんが私を庇ってくれた。
……味方が2人居るだけでも、違う……ね。
授業中、紙が回ってきた。
渚が私宛に書いた手紙だ。
中を開くと、こう書いてあった。
『Aへ
いままで見て見ぬ振りしてて御免なさい。
これからはちゃんと守るから。
うそじゃないからね！？ああ、後、今日は
ヨコハマまで送るよ。
by渚』
心が温まった。
渚、有難う。
……にしても、この手紙……。
何処に｢行こうよ｣、なんだろう。
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こだま - ふっ(ドヤ顔) うちの体重3はt(( めちゃくちゃ面白いです！あと中也イケメン (2019年2月1日 0時) (
レス) id: ac225effd3 (このIDを非表示/違反報告)
カフカ - スカッとしたいですね。 (2018年9月15日 2時) (レス) id: 82988f9666 (このIDを非表示/違反報告)
桜華兎 - 茉莉さん» 本当ですか！？有難う御座います！！愚痴好きですか！？お、おぉう……ならこれからも小説で愚痴らせていただきます！旅行楽しんでくださいね！ (2018年8月24日 13時) (レス) id: 74159afe69 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - このシリーズ愛読してるので、旅行中こっそり見てまース♪アキ?だっけ、かまちょ乙www(何気愚痴大好き) (2018年8月24日 0時) (レス) id: 88a9b8b93a (このIDを非表示/違反報告)
桜華兎 - ばいばーい！良い夢見ろよ☆ミ(ゞω・) (2018年8月23日 22時) (レス) id: 74159afe69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華兎 | 作成日時：2018年8月4日 17時
