別 れ る な【灰谷蘭】

No.2 ページ2

唐突な出来事に、頭が追い付かない。





さっきまで私は外にいた筈なのに…。










何度見渡してもそこは自室で、今現在私はパジャマを着ていた。
そして、傍から見ても今まで寝ていたかのような姿勢であり、色々と驚きを隠せない。








とりあえずベッドから離れ、既に日が昇りそうな空色を見て頭を一旦落ち着かせた。






そして視界を少し下に下げればガラケーがあるのだが、充電器がささっていない。



確か今日の朝も充電器をささず寝ていたような…。

ったく私ってばおっちょこちょいだなぁ。







充電器をさし、そのままガラケーを開けば
最初に目に映るのは現在の時刻、午前5時45分。
そして次に目に映るのは今日の日付。



なんともまぁ奇跡だこと。
私がさっき彼氏を待っていた時に見た時刻とピッタリであった。



地味に凄いなぁ……。




でも、午前では無いんだよなぁ。








夢でも見ていたのか…？
……わからん。




それによくよく考えると、丁度12時間前。










沢山の疑問が脳裏に浮かび上がり、落ち着いたはずの頭は整理が出来ず、こんがらがってしまった。

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