*Bonds*16

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和也side


・


目を覚ますと，いつのまにか白いベッドの上だった。

殺風景な部屋の中を，彩るように…


「…みんな。」



メンバーが…いる。

「ニノっ…！」

…あ。


「相葉…さん…！」



ベッドの横から声がして，顔を向けると，相葉さんが抱きついてくる。

「…良かったぁ，良かった無事で。」


仲が良いとさ，考えることが一緒なのかな。


だって，俺も，今本当に嬉しいんだもん。





……相葉さんが，こうして無事で，俺の側にいてくれること。

その笑顔が，あそこで絶えることなく，今俺に勇気をくれることが。



「ね…奇跡って信じる？」

潤くんがポツリと呟いた。

「え…？」

「奇跡？」


もちろん，ミラクルボーイは…，

「信じるよ！」

ですよね。



俺は……


「信じる…かな。」

こうして，またみんなと笑い合えることが…

俺には奇跡としか思えないから。




「相葉ちゃん。やっぱあなたはミラクルボーイだよ。」

「え…！」

「あなたの強運のおかげ。ニノが助かったのは，本当に奇跡だったって。」


相葉さんの手が俺の手を包む。

そして，ようやく俺が『生きてる』ってことを実感したように…


「ニノ…ーーっ。」

子どもみたいな大声で泣き出した。



ああ，もう相葉さんは…


「ぐずっ…なくなよ。」

人を泣かすのが上手ですね。



目尻に溜まった涙を拭って。


ぎゅーーー…

お互いの存在を確かめ合うように，強く強く抱きしめた。



end

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