*Bonds*16

聞こえるげほげほ＊和也 ページ7

にのちーずさまリク
※家族設定です


・


翔side


「ただいまー…。」

昨日。

仕事を終えて帰ってきた和の様子は，明らかに変だった。


まだ7時だっていうのに，リビングに顔は出さず，そのまま自分の部屋にこもっちゃって。


「和ー…起きてる？」

トントン…

ニノの部屋の扉を，ノックしてみる。


「んー…来ないで。」

「だいじょうぶー？」

「へぇき。」


こういうとき。

和の元気がない原因は，



体調が悪い

仕事でミスしてしまった


このどちらか。



もし部屋に入っても，きっと和は，平気なふりをする。

それよりは，やっぱり心を休めて欲しいなぁ…と思って。


「おやすみ。」




その日は，和の部屋をあとにしたんだ。


・


「おはよー。」

「ねえ，雅紀。和見てない？」

「んー？和？え，まだ起きてないの？」

「ん。まだ１階に下りてないからさ。」


既に，食卓に並んだ，5人分の食事。

さすが潤だよね。

毎朝の食事は本当に豪華で。


いつも，朝が楽しみで仕方ない。




「俺，みてこよっかー？」

「ん，よろしく。」


釣り雑誌を眺めてた智兄が立ち上がって，階段を上っている。

俺はただただ，その猫背な後ろ姿を眺めてた。

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