*Bonds*16

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智side


・


相葉ちゃんの背中が見えて，
俺は慌てて駆け寄った。


「相葉ちゃんっ相葉ちゃん…！」

驚いてるのは，翔くんも同じ。




「雅紀…その傷………。」


相葉ちゃんの二の腕のシャツが裂けてて。

そこから垂れてる赤い液体。





「血…っ，出てる…！」

慌てる翔くんに言い聞かせるように，

「大丈夫。かすり傷くらいだから。」


と，




自分にも落ち着かせるように言った。



「相葉ちゃん相葉ちゃん…。」

荒い呼吸を続ける相葉ちゃんの背中をさする。


そしたら，次第にその背中の動き方が小さくなった。



そして，ようやく落ち着いたとき，
涙で潤んだ目が，俺らをとらえる。

「…りーだ…ぁ，しょーちゃっ…。」


そして，また大粒の涙がこぼれだしたとき。


俺は相葉ちゃんを抱きしめた。




「大丈夫だから。」

「あんねっ，スタッフが…っ，俺…のすとーか…っ，して…っナイフ，で…っ。」


焦らなくても大丈夫。

途切れ途切れでも，しっかり伝わったよ。



「名前は？」

「西園寺…さんっ…関係者が首に…してるやつ…にっ。」


少しだけ珍しい名字だから，きっとどのスタッフかはすぐ分かる。




「こわ…かった…っ。」

「大丈夫。俺から事務所に言っておく。」


一週間も頑張って。

ホント，すごいよ。


安心したのか，俺の腕の中で眠る横顔を。




翔くんと２人で，見守った。


もう，大丈夫だからね。



end

＊

マネージャーさんが結局でなくて汗
なんか申し訳ないです！

同じ歩調で＊潤→←５

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