*Bonds*16

ひょこん＊和也 ページ32

ゆうみんさまリク


・


翔side


「わっ，もう何，急に抱きついてくるんですか。」

「えー。だってニノ，今日おかしーもん。俺に隠し事なんてなしよー。」

「なにが。別にあなたに隠し事なんてしてないです！」


いつも通り言い合ってる２人……なんだけど。

うん，雅紀が言うことも分かる。



きっと，ニノは何か隠してる。


まあ，大体のことは，歩いてる後ろ姿見てりゃ分かるんだけど……。




「足…痛めてるよね。」

「ん。」

「あとで，テーピングする？」

「隠しても丸わかりだもんな。医務室通るときテーピング道具借りようか。」


ほら。

雅紀だけじゃなくて。

松潤も，智くんも。もちろん俺だって，



分かってるよ。





ひょこん，ひょこん…っ


不規則に上下するニノの体。

あなたが，右足庇って歩いてることくらい。



今日は久々のダンス収録がある歌番組の日。

最近，歌番組は生放送が多かったから，
まだ，収録なら気が楽だとは思うけど……。


「相当痛いのかな。」

「んー。」




あの歩き方からして。

かなり痛むんだろう。


気が楽だからといっても，ニノは絶対無理をするから。

心配が頭の中で渦巻く。

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