*Bonds*16

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潤side


・


やってきたのはスタッフさん。

「あの……そろそろ，撮影…。あれ，相葉さんは。」


不思議そうに，楽屋の中をキョロキョロするスタッフさん。



今日珍しく早く楽屋に着いていた相葉ちゃんは。

突然。


いなくなってしまった。




「あ，あの…っ，すみません。相葉がいなくてっ。」

「え！？」


驚いたような顔をするスタッフ。

リーダーが，電話帳を開いて誰かに電話をかける。




「もしもし，あ，マネージャー？相葉ちゃんから連絡ない？あー，あのね。いなくなっちゃって。」

スピーカーフォンにして，俺らに聞こえるようにしてくれた。

『ええ！？いない？』

「自販機で飲み物買いに行ったっきり。」



そうでしょ？

と，リーダーが合わせた翔くんとの視線。


コクンとうなずいた翔くんの目には，不安の光が宿ってる。




『と，とりあえず，相葉くんに電話してください！僕も連絡とってみます！』

「分かりました。」


幸い，携帯は持って行ってた相葉ちゃん。

マネージャーとの電話が終わってすぐ，今度はリーダーが相葉ちゃんに電話をかける。




プルルルルッ



スタッフは，延期ができるかの確認でいなくなって。

残された俺ら4人は，固唾をのんでそのコール音を聞いていた。

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