電話 ページ38
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-蘭side-
あれからAに何度か電話したけど
俺が思ってた通り電話に出ることはなく。
イザナにスマホを没収されることは
何となく予想してた。家を出る前から。
あの場で色々つっこんで挑発すると
何をやらかすか分からないイザナ。
だから俺は大人しくAと2人きりにした。
ほんとはやだったけど。笑
イザナの帰国後の行動を考える。
おそらくAに手ぇ出すとかはないはず。
俺の予想が当たってれば、多分……
ハンドルを切りながら思考を巡らせ始めた時
スマホから着信音が鳴って電話に出てみる。
蘭「…はい。」
竜《あ、兄貴？A電話に出ねーんだけど。
いつもすぐ出んのに、何度かけても留守電。》
蘭「………。」
竜《…聞いてる？今外？》
蘭「運転中。…つか、"いつも"って何？
いつも電話かけてんの？笑」
竜《ぁー…外出た時は結構かけてる。
Aが家に一人の時は心配だし。声聞きたいし。》
蘭「…お前ふざけんなよ。笑」
竜《マイキーとか三途もそうしてるはず。
たまに通話中で出ねー時あるもん。》
蘭「………。苦笑」
竜《多分あの2人も異変に気付いてんじゃね？》
蘭「……それはそれで面倒。笑」
…既に動き始めてそうで何か嫌。笑
3人が仕事中にAに電話してんのも気に入らねー。
どうせ何の用もない電話だろ。笑
竜《…イザナと2人っきりにした？》
蘭「うん。」
竜《はぁ？連れ回されてんじゃねーの。》
蘭「んー、GPSに動きねぇけど固定されてるっぽい。
多分外出てると思う。」
竜《…じゃあ探しに行くしょ。》
蘭「もちろん行くよ？」
竜《なんか兄貴余裕じゃん、珍しい。》
蘭「イザナのことは信用してるもん、俺。
お前らのことは信用できねーけど。笑」
そう言うと、竜胆は俺には「ひでー」と言いつつ
電話の向こうで別の人間ともやり取りしている様子。
素肌を殴る鈍い音が聞こえてくる。絶賛仕事中。
竜《俺もこれ終わったら探しに行く。》
蘭「…なぁ、竜胆。」
竜《ん？》
蘭「……久々に麻布祭り行かねー？」
竜《は？なんで？》
竜胆はそう言った直後、すぐに俺の勘を察したようで。
竜《浴衣着る？笑》
「A着てそう」と楽しげに話す竜胆の声と共に
骨が折れる生々しい音が聞こえた後、俺は電話を切った。
竜胆もそろそろ仕事片付きそうな感じ。
蘭「……着ようかな。」
俺はAの浴衣姿を想像しながら
一足先に地元方面へ車を走らせた。
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yuu(プロフ) - ひいさん» ひいさん、コメントありがとうございます!!すごく励みになるお言葉、嬉しいです(T_T)♡これからもご愛読いただけるよう頑張ります◡̈⃝♪ (2022年8月24日 0時) (
レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
ひい(プロフ) - 一年おめでとうございます!! yuuさんの作品大好きで､いつも沢山のニヤきゅんをありがとうございます(*´ `*)笑 出逢えて本当に良かったです♡*° これからも応援してます!! (2022年8月23日 23時) (レス) @page39 id: e7b32917d3 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん、ありがとうございます♡ずっと読んでくださってて嬉しいです。そして優しいお言葉に救われます(⁎˃ᴗ˂⁎)更新頑張ります⋆* (2022年8月23日 19時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 一年、おめでとうございます！🥰更新はyuuさんのペースで問題ないです！いつも更新楽しみにしてます！ (2022年8月23日 17時) (レス) @page39 id: 1f03340a86 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 碧さん、嬉しいコメントありがとうございます♡更新遅れるかもですが、お待ちいだたけたら幸いです◡̈♥︎頑張ります！！ (2022年7月22日 21時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuu | 作成日時：2021年12月4日 14時
