家政婦から嫁になりました【灰谷蘭】

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イ「みんな良くなったじゃん。」


半「俺だけ何も変わってねー。」


若「変わった。さっきよりも髪にツヤが出てる。」


半「…ちょっとバカにしてんだろ。笑」


乾「ちなみに…A、半間の好きな髪型は？」


『んー……2008年。』


半「待って、俺どんな髪してた？笑」


イ「伸ばしてた頃じゃん？」


獅「エクステ付ければ？笑」


半「…マジ無理。笑」


イ「よかったね、A。昔のみんな見れて。」


『はい…嬉しいです。…ありがとうございます…/』


乾「…本体は老けたけどね。」


獅「それな。笑」


『いや、老けてません。皆さんかっこいいです。』



私が食い気味にそう言うと
イヌピーさんは「ありがと」って笑ってくれた。

施術中、ずっとお喋りしてたから
みんなと少し打ち解けた気がする。

分かってはいたけど、みんな良い人。

施術前と施術後、記念にみんなで写真も撮った。

あっという間に時間が過ぎて今は19時前ぐらい。



半「なぁ…これからどーする。」


獅「飲みに行かねーの？イザナおかえり会しよ。」


乾「今日祭りあるし、この辺混むよ。」


若「あー…麻布祭り？ここ来る時なんかやってたわ。」


イ「……それ行く。」


『え！？…それは…色々ダメな気がする…。笑』


半「マジで言ってる？笑」


イ「うん。最初からそのつもりだったもん。」


若「じゃあ俺も行く。」


獅「ワカ、仕事は？笑」


若「明日に回す。Aと祭り行きたい。」


半「………。笑」


イ「…ってことで、よろしく。」



イザナくんの一言でまたスタイリストさんが動き出す。
6人分の浴衣が用意してあって着替えることになった。
準備良すぎない？笑

みんな「このままでよくね？」って言いながらも
渋々イザナくんの指示に従って着替え始めて。

私も浴衣を着付けてもらった。
そしてそれに合う感じでヘアセットも。

正直、お祭りは久々でちょっとワクワクするけど。
どうしても蘭さんのことが気になってしまう。



乾「つか…過保護な旦那そろそろキレんじゃね？」


獅「そんなにキレんの？」


半「……蘭だけじゃねーよ、キレんのは。笑」



ほんとそれ。私もそんな気がしてならない。笑



『イザナくん…お祭りに行くのはいいけど
いい加減、蘭さんに連絡しなきゃ…。』


若「まだ大丈夫だって。もーちょい黙っとこ。」



イ「…んー、多分もう気付いてると思う。笑」



イザナくんはそう言いながら
私のスマホ画面を見て苦笑いしてた。


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