気に食わない悪女 続

37p-かっぷる ページ7

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ーーーーーーー「耹は、あの女に惚れてんのよ」








だから









「話変わるんだけどー、私達付き合っちゃわない？」






「ふふ、ちょっと寝癖ついてるよ」





「嘘だけど」









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ほんの遊び心。ほんの好奇心。




そうしてとった行動が、後に彼女を苦しめることで自分さえ苦しめることになるなんて。それは企てた壇嫁という女にしか分からないことだ。





「臨也〜私のこと好きー？」





「うん。俺に"優しい"所が、大好きだよ」




女は自分と会う前の男を知らない。どんな人間性だったのかを生で見たことがなく、それ故にその男の嘘くさい言葉にも、嘘くさい笑顔にも、言葉の裏にある嘲笑いにも気付かない。






これが彼の元よりの性格である。









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まだ花国にいた頃のことを思い出す。


「俺は、Aさんのことがーー、」



あの女は戸仜が自分を守る為に飛んで来た国の使いの者とも、耹が自分に好意を抱いていることも知らずにのうのうとこの国で楽しく生きている。そんなもの許せない。
何奴も此奴もあの女にご執心だったけども、今回の男は糸も簡単にこちらへ堕ちた。この調子で他も奪っていく。そう考えるだけで楽しくて仕方が無い。







待ってなさい。全部私が奪ってあげるから








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私の作品もですけど、こういう悪役的な台詞って作者が一人で打ってるんやと思うとちょっと笑えてきますよね。って思うとちょっと恥ずかしい









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38p-折原臨也という男について。→←36p-儚い

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